2006年11月27日

 12月11日(月)は「国民会議」公開シンポジウムの日

「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」の発足について、11月9日付の「そらもよう」で報告した。
そこでも触れた、はじめての公開シンポジウムの詳細が決まった。

 12月11日(月)午後5時30分〜午後8時
 東京ウィメンズプラザ円形ホール(東京都渋谷区神宮前)

保護期間の延長に賛成、反対のそれぞれの立場からの講演があり、パネルディスカッションが行われる。
小説家の三田誠広さん、漫画家の松本零士さんと、延長を求める側からの講演者、パネリストに人を得た。
質疑応答、会場討論の時間も用意されている。
「なぜ延長が必要なのか」直接、じっくり聞いてみる、またとない機会だ。
青空文庫からも、呼びかけ人の富田倫生が、延長に反対する立場からパネリストとして参加する。

入場は無料だが、事前の申し込みが必要になる。
「シンポジウム概要」で詳細を確認し、申し込みページへと進んでほしい。

では、12月11日、神宮前で。
────────────────────────────────────────────────
※参加申し込みが定員に達したそうです。インターネット生中継、オンデマンド再生も準備する由。引き続き、国民会議のウェッブページをご注目ください。(11月30日、追記)

★この文章を書いた人→富田倫生★こんな時間に→15:03トラックバック

 【入力/校正】複数行にかかる括弧類をどう処理するか

丸括弧「( )」や波括弧「{ }」、角括弧「[ ]」等の括弧類が複数行にかかる場合は、けい線素片に置き換えて入力し、置き換えた旨をファイル末に注記する。

▼2行にかかっている場合の置き換え

「始め括弧」は、「┌」「│」「└」を組み合わせ、続く2行のあいだに空白行を挟んで、以下のように入力する。

          ┌権利の保護
  著作権制度の柱は│
          └利用の促進

「終わり括弧」は、「┐」「│」「┘」を組み合わせ、先の2行のあいだに空白行を挟んで、以下のように入力する。

  権利の保護┐
       │は、著作権制度の柱
  利用の促進┘

「波括弧」では「│」にかえて、「┤」もしくは「├」を用いる。

          ┌権利の保護
  著作権制度の柱は┤
          └利用の促進

  権利の保護┐
       ├は、著作権制度の柱
  利用の促進┘

底本が、括弧と文字のあいだをあけている場合は、入力テキストにもあきを挟む。

           ┌ 権利の保護
  著作権制度の柱は │
           └ 利用の促進

▼3行以上にかかっている場合の置き換え

空白行を挟むことなく、以下のように入力する。

      ┌司法
  三権分立│行政
      └立法

偶数行にかかる括弧を置き換える際は、「始め括弧」の前か「終わり括弧」の後にくる行、もしくは「┤」か「├」で示す中心を、上(縦組み時には右)もしくは下(縦組み時には左)にずらさざるをえない場合がある。
こうしたケースでは、「下(左)」にずらすことを原則とするが、バランス上望ましければ、「上(右)」にずらしてもよい。

     ┌持国天
     │増長天
  四天王┤広目天
     └毘沙門天

▼ファイル末の注記文言

以下のように書く。

 ※複数行にかかる丸括弧には、けい線素片をあてました。

括弧の名称は、JIS X 0213規格票にあるものを用いる。
「非漢字一覧(JIS X 0213) > 6. 括弧記号」

名称が併記してある「小括弧、丸括弧」では「丸括弧」、「二重パーレン、二重括弧」では「二重括弧」、「大括弧、角括弧」では「角括弧」、「中括弧、波括弧」では「波括弧」を用いる。

置き換える記号の名称は、これも規格票に合わせて、「けい線素片」と表記する。

★この文章を書いた人→富田倫生★こんな時間に→09:10トラックバック

2006年11月26日

 移転してもいろいろと大変

このaozora blogですが、ちょっとまたおかしくなってしまって、みなさんにいろいろとご迷惑をおかけしています。とにかく、コメントスパムとトラックバックスパムの量が半端ではなくて、いまのところすべてのコメント、トラックバックをストップさせていただいています。

今後どのようにするべきか少し考えさせてください。

すみません。

★この文章を書いた人→ag★こんな時間に→17:38トラックバック

2006年11月11日

 ダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』第四章(部分) 大久保ゆう訳

【この作品の朗読は、佐々木健さんのブログ(FLASH)、および STORYTELLERBOOK(MP3)より聞くことができます。朗読してくださった佐々木さん、翻訳の機会を下さった田代景子さんに感謝申し上げます。】

 
 そこでわたしは、今の自分がどうであるのか、どういう状況に追い込まれたのかを、ちゃんと考えることにした。そして自分の現状を書き出していった。何かあとに残そうというわけではないし、なにより残す相手もいそうにない。それよりはむしろ、毎日毎日このことについてあれやこれやと考えて、心を悩ますのをもうやめにしたかった。そうすると、まもなく冷静になって、落ち込んだ気持ちもおさまってきたので、今度はできるだけ自分をはげますことにした。つまり、悪いことに対して、良いことを書き立てていくのだ。そうすれば、自分よりももっとひどい場合だってあるのではないか、と考えることができる。というわけで、わたしは、借方と貸方よろしく公明正大に、自分のこうむった不幸に、自分の授かった幸運を対抗させて、このことを以下のように記した。

悪いこと良いこと
おそろしい無人島に流れ着いた。ここに救助の来る望みはない。ところが生き延びている。船の乗組員全員のように溺死することはなかった。
自分はいわば、全世界の人から選びに選び抜かれた不幸者だ。ところが同時に、全乗組員のうちから選び抜かれて、死を免除された。つまり、神さまは奇蹟をもって自分を救ってくださったわけで、この現在からも助け出してくださるかもしれない。
自分は人類から隔絶され、独りきりだ。人間社会から追放されてしまった。ところが、どこか食べ物のない不毛の地で飢え死にしたり、死にかけていたりするわけではない。
自分には身にまとう服がない。ところがここの気候は暑い。服があっても、だいたい着ることなど無理だ。
人や獣が襲ってきても、それに対して身を守るものや手だてがない。ところが流れ着いたこの島では、アフリカ沿岸で見たような、凶暴な野獣が見あたらない。アフリカ沖で難破していたら、今どうなっていただろうか。
自分には、しゃべりかける相棒、心強い相棒がひとりもいない。ところがなんと神さまは、船をこの岸辺の近くまで流してくださったので、必要なものがずいぶん取り出せた。生きているあいだ、これでじゅうぶん必要は足りるし、自分も満足できると思う。

 ここから考えるに、これは疑いようのない証拠なのだ。この世界に、不幸な現在などというものは、そうめったにあるものではなく、どんな今であれ、多かれ少なかれ、何かしらめぐまれている。だから、このことを、世界一の不幸を経験した者からの教訓として、役立ててほしい。つまるところ、わたしたちがどんな今にあろうと、いつでも、自分をはげましてくれる何かが見つかるのであり、良いこと悪いことを書いてみれば、この勘定の貸方の側に書けることがいつでも見つかるということなのである。

★この文章を書いた人→大久保ゆう★こんな時間に→09:23トラックバック

2006年11月08日

 朗読CD『赤毛連盟』

こんにちは、aozora blog をご覧のみなさま。大久保ゆうです。

『あのときの王子くん』の翻訳連載も終了し、ただいま次の翻訳を何にしようかと、思案している最中です。まだ何も決まってはおりませんが、また同じように aozora blog に連載していくかもしれません。といいますのも、連載で毎週、訳稿をこつこつと仕上げていくというのが性に合っているようですので……

さて、今回は朗読CD『赤毛連盟』の宣伝に参りました。

『あのときの王子くん』が、声優ナレーターの佐々木健さんの朗読ポッドキャスティング配信と平行して連載されていたというのは、aozora blog をご覧のみなさまはご存知のことかと思いますが、その佐々木健さんが以前朗読配信してくださった拙訳『赤毛連盟』が、なんと朗読CDになりました!

 [ 試聴ページ ]

佐々木さんによる一人七役(ワトソン、ホームズ、赤毛の依頼人、刑事、頭取、丁稚、連盟の男)の演じ分けが冴える、すばらしい朗読です。(私は特に、頭取のメリウェザーの演技がお気に入りです。)

一般の書店では取り扱われていませんが、amazon.co.jp で購入することができます。詳細等はリンク先にありますので、とにかくぜひぜひ試聴してみてください。

それでは、宣伝でしたっ。(ただいま配信中の『あのときの王子くん』もどうぞよろしく。)

★この文章を書いた人→大久保ゆう★こんな時間に→10:27トラックバック

2006年11月04日

 水牛だより2006年11月

東京の11月は晩秋という名がふさわしい季節のはずですが、晴れた日に歩いていると暑くなって、つい半袖のTシャツになってしまいます。これで気持がいいなんて、11月なのになんだかヘンですね。

「水牛のように」を2006年11月号に更新しました。
「しもた屋之噺」が59回目をむかえた杉山洋一さんは、かつて水牛通信の最年少の読者でした。中学生だったと思います。大きくなってミラノに渡り、作曲家として活躍しているのはご存じの通りです。1997年から98年にかけて、ミラノでの生活が始まって間もないころの日録『ミラノ日記』が浜野智さんの編集によって、電子本オンデマンド印刷本になりました。わたしは注文して届くのを待っているところです。
「水牛のように」に載せたテキストを書いた人ごとにまとめて、この『ミラノ日記』のように出版したらおもしろいだろうと思い始めています。水牛叢書を来年の課題にしよう!
一方、青空文庫で最年少の工作員だった大久保ゆうさんはいつの間にか大学院生となり、翻訳文化を研究しています。これも青空文庫に関心を寄せてくださる方にはご存じの通りです。そしてあの『星の王子さま』を『あのときの王子くん』というタイトルで翻訳し、公開までこぎつけました。読みだすとひきこまれておしまいまで読んでしまう、すばらしい訳です。「あとがき」を読むと、翻訳のすばらしさのナゾが少しだけ解けます。今という時にふさわしい新訳をどうぞ楽しんでください。
こどもはこのようにちゃんとおとなになるのだな、と彼らがこどものころにすでに年齢だけはおとなの部類だったわたしは思うのでした。

きょうは半袖のTシャツでいても、冬はあやまたずやってくるでしょう。冬とともに斎藤晴彦と高橋悠治による「日本語で歌う『冬の旅』」も帰ってきます。再演はことしのおわりの2日間、12月30日と31日に神楽坂のシアターイワトで。二日とも19時開演、入場料は3500円、100人限定です。今回はチラシもチケットも作りません。info@suigyu.comまでメールでご予約ください。「冬の旅」を聞いてから初詣というのもおもむきがありそうですね。ご家族や友人を説得して、ぜひおでかけください。

11月8日、9日には「透明迷宮——高橋悠治piano×笠井叡coreography」があります。今回は笠井さんは振付のみで、踊るのは若いダンサーたち。西国分寺駅前いずみホールで19時30分から。前売り2500円、当日2800円。こちらもご予約はinfo@suigyu.comまでメールで、あるいは042-301-2510(天使館)へ電話でどうぞ。
2007年1月9日に仙台市青年文化センターでも公演します。19時開演。ご予約は022-224-6946まで。

それではまた!(八巻美恵)

★この文章を書いた人→八巻美恵★こんな時間に→15:25トラックバック

2006年11月01日

 空色通信 2006年10月号

2006年10月は、78作品のファイルが公開された。ニュースは特になし。

【公開作品】
 2006年10月には、78作品のファイルが公開された。なお、作品未公開のため機能しないリンクが一部ある。

 もっとも多くの作品が公開されたのは、高村光雲で27作品(幕末維新懐古談「18 一度家に帰り父に誡められたはなし」「19 上野戦争当時のことなど」「20 遊芸には縁のなかったはなし」「21 年季あけ前後のはなし」「22 徴兵適齢のはなし」「23 家内を貰った頃のはなし」「24 堀田原へ引っ越した頃のはなし」「25 初めて博覧会の開かれた当時のことなど」「26 店初まっての大作をしたはなし」「27 引き続き作に苦心したこと」「28 東雲師逝去のこと」「29 東雲師没後の事など」「30 身を引いた時のことなど」「31 神仏混淆廃止改革されたはなし」「32 本所五ツ目の羅漢寺のこと」「33 蠑螺堂百観音の成り行き」「34 私の守り本尊のはなし」「35 実物写生ということのはなし」「36 脂土や石膏に心を惹かれたはなし」「37 鋳物の仕事をしたはなし」「38 象牙彫り全盛時代のはなし」「39 牙彫りを排し木彫りに固執したはなし」「40 貿易品の型彫りをしたはなし」「41 蘆の葉のおもちゃのはなし」「42 熊手を拵えて売ったはなし」「43 歳の市のことなど」「44 東雲師の家の跡のことなど」)が公開された。「幕末維新懐古談」もかなり公開されてきたことになる。「幕末維新懐古談」中の田村松魚の記述部分も公開されている(田村松魚「幕末維新懐古談 80 田村松魚の言葉」)。息子の高村光太郎の作品も2007年1月の公開のために、準備がすすめられている(作業中作品リスト)。同じ逸話に言及しているようなので、父と子、視点が変るとどうかわるのか、読み比べてみるのも面白い。

 次に多くの作品が公開されたのは、坂口安吾で16作品(「新らしき文学」、「今日の感想」、「悲願に就て」、「歴史と事実」、「諦めている子供たち」、「もう軍備はいらない」、「予告殺人事件」、「おみな」、「二十一」、「能面の秘密」、「ふるさとに寄する讃歌」、「私の探偵小説」、「お奈良さま」、「ゴルフと「悪い仲間」」、「文化祭」、「保久呂天皇」)。

 「日本の名随筆」からは、「38装」から萩原朔太郎「夏帽子」、「77産」から原田皐月「獄中の女より男に」、「82占」から萩原朔太郎「易者の哲理」、が公開されている。

 今月の公開作品には初公開作家が多い。長岡半太郎(「大阪といふところ」、「物理学革新の一つの尖端」、「プランク先生の憶い出」)、高神覚昇(「般若心経講義」)、田村俊子(「木乃伊の口紅」)、陸羯南(「近時政論考」)、原田皐月(「獄中の女より男に」)、田村松魚(「幕末維新懐古談 80 田村松魚の言葉」)、久米正雄(「手品師」、「良友悪友」)、が初公開である。

 翻訳ものは、チェーホフ「六号室」(瀬沼夏葉 訳)とカント「永遠の平和へ」(荘司泰 訳)が公開された。

 キリスト教的社会主義者である木下尚江の作品が、4篇(「幸徳秋水と僕」、「自由の使徒・島田三郎」、「大野人」、「鉄窓の歌」)公開された。

 詩人、尾形亀之助の随筆が5篇(「」、「さびしい人生興奮」、「身辺雑記」、「早春雑記」、「机の前の裸は語る」)、公開された。

 他には、牧野信一が2作品(「鬼涙村」、「泉岳寺附近」)、牧逸馬が2作品(「戦雲を駆る女怪」、「沈黙の水平線」)、織田作之助が1作品(「勧善懲悪」)、泉鏡花が1作品(「取舵」)、宮沢賢治が1作品(「銀河鉄道の夜」)、夢野久作が1作品(「けむりを吐かぬ煙突」)、海野十三が1作品(「未来の地下戦車長」)、林芙美子が1作品(「屋久島紀行」)、与謝野晶子が1作品(「月夜」)、狩野直喜が1作品(「支那近世の国粋主義」)、公開された。

 最後になりましたが、入力してくださった方々、校正してくださった方々に感謝いたします。また、みなさんのお気に入りを、コメント欄で紹介してもらえると、うれしいです。

 バックナンバーは、こちら

★この文章を書いた人→門田裕志★こんな時間に→07:32コメント (2)トラックバック