アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」27 大久保ゆう訳
「あのときの王子くん」連載を終えて

2006年10月08日

 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」エピローグ 大久保ゆう訳

 これは、ぼくにとって、せかいでいちばんきれいで、いちばんせつないけしきです。さっきのページのものと、おなじけしきなんですが、きみたちによく見てもらいたいから、もういちどかきます。あのときの王子くんが、ちじょうにあらわれたのは、ここ。それからきえたのも、ここ。

 しっかり、このけしきを見てください。もし、いつかきみたちが、アフリカのさばくをたびしたとき、ここがちゃんとわかるように。それと、もし、ここをとおることがあったら、おねがいですから、たちどまって、星のしたで、ちょっとまってほしいんです! もし、そのとき、ひとりの子どもがきみたちのところへ来て、からからとわらって、こがね色のかみで、しつもんしてもこたえてくれなかったら、それがだれだか、わかるはず。そんなことがあったら、どうか! ぼくの、ひどくせつないきもちを、どうにかしてください。すぐに、ぼくへ、てがみを書いてください。あの子がかえってきたよ、って……

★この文章を書いた人→大久保ゆう★こんな時間に→2006年10月08日 10:28 ★トラックバック




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