天津教古文書の批判
紙の歴史 I

2006年09月28日

 2007年年頭に公有になる作家たち

青空文庫は、新年1月1日に、著作権保護期間が切れる作家たちの作品を公開している。来年、2007年年頭に公開出来るようになる、すなわち公有となる作家たちのリストを、簡単な紹介とともにあげておく。青空文庫で作業が進んでいる作家も進んでいない作家もいる。出来れば、少しでも多くの作家の作品を新年に公開したい。

まずは、青空文庫で作業の進んでいる作家から。

作家名:会津八一
ウィキペディアリンク:「会津八一
作業中の作品リスト:「会津八一
簡単な紹介:美術史家、書家。代表作は、「鹿鳴集」「山光集」「渾齋随筆」。
作業進行状況:校正待ち作品あり。入力底本としては、会津八一全集(中央公論社)が比較的入手が容易かと思う。

作家名:石川三四郎
ウィキペディアリンク:「石川三四郎
作業中の作品リスト:「石川三四郎
簡単な紹介:社会運動家。堺利彦、幸徳秋水らと活動した。代表作は、「西洋社会運動史」「浪」「わが非戦論史」「自叙伝」。
作業進行状況:校正待ち作品あり。入力底本としては、石川三四郎選集(青土社)などが見つかりやすいと思われる。

作家名:沖野岩三郎
関連ページ:「沖野岩三郎
作業中の作品リスト:「沖野岩三郎
簡単な紹介:児童文学者。和歌山県出身。
作業進行状況:入手の容易な日本児童文学大系からの入力が進行中。他の入力底本としては、日本キリスト教児童文学全集、明治キリスト教児童文学史などが、比較的最近の出版なので見つかりやすいかもしれない。

作家名:小金井喜美子
ウィキペディアリンク:「小金井良精
作業中の作品リスト:「小金井喜美子
簡単な紹介:森鴎外の妹にして、星新一の祖母。旦那さんの小金井良精の作品も現在入力中。
作業進行状況:校正待ち作品あり。入力底本としては、「鴎外の思い出」「森鴎外の系族」(岩波文庫)の入手が容易。

作家名:佐藤垢石
ウィキペディアリンク:「佐藤垢石
作業中の作品リスト:「佐藤垢石
簡単な紹介:随筆家。釣り、酒に関するエッセイが多い。井伏鱒二の釣りの御師匠さん(?)。つり人社を創立した4人の中の一人。代表作は、「たぬき汁」「魚の釣り方」。
作業進行状況:校正待ち作品あり。入力底本としては、つり人社のつり人ノベルズの随筆4冊の入手が容易かと思う。

作家名:高村光太郎
ウィキペディアリンク:「高村光太郎
作業中の作品リスト:「高村光太郎
簡単な紹介:彫刻家、詩人。高村光雲の息子。「智恵子抄」「ロダンの言葉」が有名。
作業進行状況:校正待ち作品あり。入力も高村光太郎全集(筑摩書房)、高村光太郎選集(春秋社)などがあり、底本の入手は比較的容易。「智恵子抄」がまだ未着手。

作家名:肥田春充
ウィキペディアリンク:「肥田春充
作業中の作品リスト:「肥田春充
簡単な紹介:肥田式強健術の創始者。
作業進行状況:入力が進行中。入力に用いられている底本以外では、「宇宙倫理の書」という本があるようだ。

作家名:槙本楠郎
関連ページ:「槙本楠郎
作業中の作品リスト:「槙本楠郎
簡単な紹介:児童文学者。
作業進行状況:日本児童文学大系から入力が進行中。他にも最近出版(というか復刻)された本があるようだ。

作家名:吉田絃二郎
関連ページ:「吉田絃二郎
作業中の作品リスト:「吉田絃二郎
簡単な紹介:代表作は、「島の秋」「清作の妻」「小鳥の来る日」「人間苦」「白路」。
作業進行状況:校正待ち作品あり。入力底本としては、全集、選集がいくつかあるが、出版が古いので入手は難しいかもしれない。

以下は、青空文庫での作業が未着手の方々。

作家名:服部達
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簡単な紹介:文藝評論家。「われらにとって美は存在するか」「蛇の穴(メアリ・ジェーン・ワード)」など。

作家名:日野草城
関連ページ:「日野草城
簡単な紹介:俳人。「草城句集」「青芝」「転轍手」「人生の午後」「銀」など。

作家名:服部之総
ウィキペディアリンク:「服部之総
簡単な紹介:歴史学者。「明治維新史」「親鸞ノート」「黒船前後」など。

作家名:関口泰
簡単な紹介:「民衆の立場より見たる憲法論」「山湖随筆」など。

作家名:松本たかし
関連ページ:「松本たかし
簡単な紹介:能役者、俳人。「鷹」「弓」「石魂」「えごの花」など。

作家名:邦枝完二
関連ページ:「邦枝完二
簡単な紹介:脚本家(?)。「東洲斎写楽」「歌麿をめぐる女達」「お伝地獄」など。

作家名:加藤武雄
関連ページ:「加藤武雄
簡単な紹介:「郷愁」「悩ましき春」「叛逆」など。

作家名:池田亀鑑
関連ページ:「池田亀鑑
簡単な紹介:国文学者。「源氏物語」に関する研究が有名。「源氏物語大成」「古典の批判的処置に関する研究」「馬賊の唄」「白萩の曲」「悲しき野菊」など。

作家名:早川孝太郎
関連ページ:「早川孝太郎
簡単な紹介:民俗学者、画家。「花祭」など。

作家名:尾高朝雄
ウィキペディアリンク:「尾高朝雄
簡単な紹介:法哲学学者。「国家構造論」「法の窮極に在るもの」「自由論」など。

以上。補うべき点などありましたら、コメントにお願いします。

改めて調べてみると、埋もれてゆく作家が多い。吉田絃二郎などは、紹介を読むと昭和初期の大流行作家で、教科書にも数多くの作品が採用されたようだけれど、いまはウィキペディアに項目すらない。その頃に出版された選集、全集は、大きな図書館でないと見つからない。もう20年、著作権の保護期間を延長するなら、こういう作家を未来へ残す手だても同時に考えてもらいたいものだ。

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2007年から、公有になる(著作権保護期間が切れる)作家のうち、青空文庫で作業の
2006年09月28日 20:08

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