アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」17 大久保ゆう訳
埼玉スーパーアリーナと。。。

2006年08月19日

 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」18 大久保ゆう訳

18

 王子くんは、さばくをわたったけど、たった一りんの花に出くわしただけだった。花びらがみっつだけの花で、なんのとりえもない花……

「こんにちは。」と王子くんがいうと、

「こんにちは。」と花がいった。

「ひとはどこにいますか?」と、王子くんはていねいにたずねた。

 花は、いつだか、ぎょうれつがとおるのを見たことがあった。

「ひと? いるとおもう。六にんか七にん。なん年かまえに見かけたから。でも、どこであえるか、ぜんぜんわかんない。風まかせだもん。あのひとたち、根っこがないの。それってずいぶんふべんね。」

「さようなら。」と王子くんがいうと、

「さようなら。」と花がいった。

★この文章を書いた人→大久保ゆう★こんな時間に→2006年08月19日 10:45 ★トラックバック




 トラックバック
■タイトル:サン=テグジュペリ「あのときの王子くん」18
■トラックバック元のblog名:STORYTELLER BOOK ポッドキャスティング by 心尽
王子くんは、さばくをわたったけど、たった一りんの花に出くわしただけだった。花び
2006年09月27日 08:24

トラックバック用URL: