大江定基
連環記(NANA)

2006年04月01日

 水牛だより4月1日

本屋で文庫本をみていて、『君あり、故に我あり(YOU ARE THEREFORE I AM)』という魅力的なタイトルを見つけました。デカルトの「我思う、故に我あり」の反対です。「その本なら家にあるぜ」と隣にいた家の者がいうので、買わずに帰り、家にあったその本を読んでいます。サブタイトルに「依存の宣言(A Declaration of Dependence)」とあるように、自立や分離や対立ではなく関係や共感をみる哲学。著者サティシュ・クマールはインド生まれで、この本はみずからの記憶を娘に語ったものだそうです。娘による父親の聞き書きです。貧しさが問題なのではない、問題なのは富だというみかたは世界を裏返すと思います。バナナを一本しか持っていないひとはその半分をくれる、でもトラック一杯持っているひとは一本もくれない、と言ったのはインディオのアユトンだったかな。

「水牛のように」を2006年4月号に更新しました。
「大切なわたしのともだち」と「リカちゃんイラクへいく」と「身体と「社会的なるもの」の変化」とが並んでいること、これが水牛です。
四釜さんが紹介している『手で作る本』(山崎曜)はわたしも発売と同時に買いました。よくできた実用書はまず見て美しく、そして自分でもできると思わせてくれるところがすてき。オンデマンド本というのは最近あまり話題になりませんが、技術は進歩しているようなので、そういう最新技術と手作りの部分を組み合わせて、「水牛のように」のあれこれをきれいでちいさなブックレットにしてみたいなあと水牛出版の夢もふくらむのでありました。

★この文章を書いた人→八巻美恵★こんな時間に→2006年04月01日 12:07 ★トラックバック




 トラックバック
トラックバック用URL: