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2005年12月は、39作品のファイルが公開された。主なニュースとしては、5000作品到達となるだろう。
【主なニュース】
12月31日公開の仁科芳雄「ユネスコと科学」をもって、公開作品が5000作品に到達した。来年は6000にも到達するかもしれない。
【公開作品】
2005年12月には、39作品のファイルが公開された。なお、作品未公開のため機能しないリンクが一部ある。
もっとも多くの作品が公開されたのは海野十三で、9作品(暗号数字、崩れる鬼影、もくねじ、沈没男、太平洋雷撃戦隊、空襲下の日本、獏鸚、火葬国風景、月世界探険記)。戦時下の世相を反映した作品が多い。面白いと思うのは「沈没男」。乗る船が、ことごとく沈没する男の顛末や、如何に。
次に多いのが岸田国士で、7作品(言はでものこと、芸術座の『軍人礼讃』、チロルの旅、言葉言葉言葉、上演料の話(仏蘭西)、「文壇波動調」欄記事 01 (その一)、十二月的感想)公開された。一篇を除き、「岸田国士全集19」底本の随筆であり、大正期に書かれている。「チロルの旅」や「海の誘惑」などの雑誌「女性」底本の作品は随筆と呼べるのかどうか、不思議な作品である。
翻訳が2篇公開されている(アンデルセン「雪の女王」とダンテ「神曲 03 天堂」)。「雪の女王」はクリスマスに公開された。ダンテ「神曲」はこれで、三部作全て公開となった(「01 地獄」、「02 浄火」、「03 天堂」)。
科学者、仁科芳雄の作品が初登録(株式会社科学研究所の使命 、日本再建と科学、国際学術会議への旅、国民の人格向上と科学技術 、ユネスコと科学)。今年末を飾る「ユネスコと科学」は、科学技術の利用に対する監視のための国際協力についての提言である。科学技術の是非について、考えさせられる文章である。
推理小説は、小酒井不木が3篇(深夜の電話、痴人の復讐、闘争)公開されている。大衆文学では、国枝史郎の少し短い長編「血曼陀羅紙帳武士」が公開されている。
泉鏡花は、明治期の作品2篇が公開されている(朱日記、妖術)。「朱日記」の「赤い猿、赤い旗な、赤合羽を着た黒坊主」というイメージは凄いと思う(他にも題名の通りに「朱」をモチーフにしたものがいっぱい登場する)。
他には蒲原有明が3作品(狂言綺語、虚妄と真実、長谷川二葉亭)、有島 武郎が2作品(潮霧、幻想)、太宰治が2作品(新郎、六月十九日)、南方熊楠が1作品(十二支考 04 蛇に関する民俗と伝説)、石川 啄木が1作品(我等の一団と彼)、公開されている。
最後になりましたが、入力してくださった方々、校正してくださった方々に感謝いたします。また、みなさんのお気に入りを、コメント欄で紹介してもらえると、うれしいです。
バックナンバーは、こちら。
2005年12月29日現在、泉鏡花作品は78作品公開されている。全編の内容の紹介を書くのは大変なので、発表年代別のリンク集を作ってみた。小説も小品も戯曲もひとまとめにしてある。発表年代ごとにまとめると、意外な作品が同時期に発表されていることがわかるかもしれない。
鏡花は明治期(明治26年から明治43年)に約170篇、大正期(大正元年から大正14年)に約100篇、昭和期(昭和元年から昭和14年)に約20篇の小説を発表している。青空文庫では、小説以外もいろいろと公開しているので、それも合わせて発表年代別にリンクをはってみた。
1894(明治27)年
「義血侠血」
1895(明治28)年
「愛と婚姻」「神楽坂七不思議」「外科室」「醜婦を呵す」「旅僧」「夜行巡査」「妖怪年代記」
1896(明治29)年
「紫陽花」「海城発電」「凱旋祭」「竜潭譚」
1897(明治30)年
「化鳥(新字新仮名)」「化鳥(新字旧仮名)」「鉄槌の音」「迷子」
1898(明治31)年
「小説文体」「蛇くひ」「星あかり(旧字旧仮名)」「星あかり(新字新仮名)」
1900(明治33)年
「高野聖」
1901(明治34)年
「いろ扱ひ」「三尺角拾遺 (木精)」「森の紫陽花」「雪の翼」
1902(明治35)年
「逗子だより」「山の手小景」「妖僧記」
1904(明治37)年
1905(明治38)年
「女客」
1908(明治41)年
「草迷宮」
1909(明治42)年
「小説に用ふる天然」
1910(明治43)年
「歌行灯」「お花見雑感」「国貞えがく」「作物の用意」「朱日記」「妖術」「露肆」「吉原新話」
1911(明治44)年
1912(明治45/大正元)年
「白い下地」
1914(大正3)年
「湯島の境内」
1915(大正4)年
「松翠深く蒼浪遥けき逗子より」
1917(大正6)年
「雛がたり」
1918(大正7)年
1919(大正8)年
1920(大正9)年
「月令十二態」「寸情風土記」「売色鴨南蛮」「伯爵の釵」
1921(大正10)年
「七宝の柱」「雪霊記事(新字新仮名)」「雪霊記事(旧字旧仮名)」「雪霊続記(新字新仮名)」「雪霊続記(旧字旧仮名)」
1922(大正11)年
1924(大正13)年
「小春の狐」「玉川の草」「栃の実」「二、三羽——十二、三羽」「眉かくしの霊」
1925(大正14)年
「怨霊借用」
1926(大正15/昭和元)年
「絵本の春」「城崎を憶ふ」「半島一奇抄」
1927(昭和2)年
「芥川竜之介氏を弔ふ」
1928(昭和3)年
1929(昭和4)年
1930(昭和5)年
「木の子説法」
1931(昭和6)年
「貝の穴に河童の居る事」「古狢」
1932(昭和7)年
1933(昭和8)年
「若菜のうち」「灯明之巻」「神鷺之巻」「開扉一妖帖」
1934(昭和9)年
1935(昭和10)年
1936(昭和11)年
1937(昭和12)年
1938(昭和13)年
「知的財産基本法の施行状況に対する意見募集」が行われているようです。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pc/051216comment.html
2006年1月6日(金)午後5時が締め切りです。コメントは以下のフォームから、
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pc/comment2_f.html
みなさま、どうぞコメントを寄せてください。
具体的に関係のあるそうな箇所を引用してみる。知的財産推進計画2005(2005年6月)(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/050610.html)からの引用である。
「コンテンツビジネスを飛躍的に拡大する」から
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4. コンテンツ流通大国に向けた改革を進める
(3) 法制度の改革を進める
映画の著作物については、その保護期間が「公表後50年」から「公表後70年」に延長されたが、映画以外の著作物に係る保護期間の在り方についても、著作物全体を通じての保護期間のバランスに配慮しながら検討を行い、 2007年度までに結論を得る。(文部科学省)
ーーーーーーーーーー
2007年度まで、ということは、2007年4月まで、ということですね。
また、同じく「コンテンツビジネスを飛躍的に拡大する」から
ーーーーーーーーーー
4. コンテンツ流通大国に向けた改革を進める
(3) 法制度の改革を進める
6) 権利者の利益と公共の利益とのバランスに留意する
コンテンツの保護を強化する一方で、権利者の利益と公共の利益とのバランスに留意することが必要であり、社会的に必要と考えられる公正な利用を促進する観点から、著作権法の「権利制限規定」の適当な分野における拡大等について検討を行い、2005年中に結論を得る。(文部科学省)
ーーーーーーーーーー
もう結論が出ているはずですが、現行の著作権法の精神を維持するだけでも十分だと思うのですけどね。
いろいろとツッコミどころはあるかと思いますが、みなさんのご意見を形にしてみて下さい。
2005年6月は、53作品のファイルが公開された。ニュースは特になし。
【公開作品】
2005年6月には、53作品のファイルが公開された。なお、作品未公開のため機能しないリンクが一部ある。
もっとも多くの作品が公開されたのは僅差で海野十三で、8作品(浮かぶ飛行島、間諜座事件、人造人間戦車の機密、独本土上陸作戦、のろのろ砲弾の驚異、今昔ばなし抱合兵団、戦時旅行鞄、毒瓦斯発明官)が公開された。「人造人間戦車の機密」、「独本土上陸作戦」、「のろのろ砲弾の驚異」、「今昔ばなし抱合兵団」、「戦時旅行鞄」、「毒瓦斯発明官」は、新兵器発明王、金博士が登場する一連のシリーズである。残り5篇も校正が進んでいる。「浮かぶ飛行島」にはちょっと思出がある。「生きている腸」で海野十三を知って、早川文庫JAの短編集「十八時の音楽浴」を読んで、「こんな作家がいたのか」と驚いていた。随分昔のことなだけれど、短編ばかりでは物足りないぞと思っていた。(まだ、「海野十三全集」は刊行されていなかった)そんな時、講談社・少年倶楽部文庫の「浮かぶ飛行島」を古書店で見つけた。中編くらいの長さだけれど、読み応えがあって大変に面白かった。青空文庫を知った時に、岡本綺堂と海野十三の名前を見つけて、大変にうれしかった記憶がある。「浮かぶ飛行島」は少し軍事色が強いけれど、ついつい読んでしまう面白さがある。一度、覗いてみて欲しい。
林芙美子は、7作品(亀さん、梟の大旅行、美しい犬、狐物語、朝御飯、おにおん倶楽部、クララ)公開されている。
国枝史郎は、5作品(十二神貝十郎手柄話、弓道中祖伝、戯作者、仇討姉妹笠、銀三十枚)公開されている。連作長編と言った方がよい「十二神貝十郎手柄話」がやはりよい。主人公、十二神(オチフルイ)貝十郎のキャラクター造形もよいのだけど、それ以上に、もう一人のメインキャラクター、館林様こと松平冬次郎との掛け合いというか、関係が読んでいて気持ちがよいのである。「銀三十枚」は、国枝史郎には珍しい現代もの。『国枝史郎探偵小説全集』(作品社)という本が出版されたので、この本から、さらにいろいろな現代ものが入力できる。
寺田寅彦、北村透谷、ともに5作品が公開されている。寺田寅彦は、「喫煙四十年」「研究的態度の養成」「言語と道具」「工学博士末広恭二君」「高原」、北村透谷は、「想断々(1)」「想断々(2)」「富嶽の詩神を思ふ」「漫言一則」「我牢獄」である。
翻訳は4作品(アンデルセン「赤いくつ」、ディケンズ「二都物語 01 上巻」、バーネット「小公女」、魯迅「孔乙己」)公開されている。「小公女」という作品は、翻訳、映画、アニメなど紹介の機会が多い。しかし、それぞれの媒体で「解釈」とでもいうべきものが、いろいろと加わっているので、結構その印象が変わる。具体的には、1985年の日本のアニメーションとアメリカで製作された映画(どちらもDVDあり)を比べてみるよくわかる。実は、主人公のキャラクターそのものにまで違いが出て来る。今回公開の菊池寛訳と、グーテンベルグプロジェクトで公開されている原文を読み比べてみると、わかると思う(そのうち、このblogにまとめて書いてみたい)。
折口信夫の「死者の書 ——初稿版——」が公開されている。「死者の書」はこれで、都合3つのファイルが公開されたことになる。昭和文学全集底本の「新字新仮名」、角川書店の単行本『死者の書』底本の「旧字旧仮名」、そして、初出雑誌底本から起こしたこの「初稿版」である。初出雑誌から、単行本、全集へと収録される時に変っていった移り変りを知る事が出来る。
詩集が3篇公開されている。島崎藤村の「若菜集」と伊東静雄の「詩集夏花」「わがひとに与ふる哀歌」である。
他には宮沢賢治が3作品(カイロ団長、紫紺染について、ツェねずみ)、正岡子規が2作品(万葉集巻十六、万葉集を読む)、林不忘が2作品(あの顔、平馬と鶯)、津村信夫が1作品(挿頭花)、土田杏村が1作品(あしびの花)、島崎藤村が1作品(伊豆の旅)、南部修太郎が1作品(現代作家に対する批判と要求)、横光利一が1作品(無常の風)、高山樗牛が1作品(一葉女史の「たけくらべ」を読みて)、柴田流星が1作品(残されたる江戸)、夢野久作が1作品(女坑主)、公開されている。
最後になりましたが、入力してくださった方々、校正してくださった方々に感謝いたします。また、みなさんのお気に入りを、コメント欄で紹介してもらえると、うれしいです。
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2005年7月は、57作品のファイルが公開された。ニュースとしては、誤植連絡のための掲示板「むしとりあみ」の閉鎖だろうか。
【主なニュース】
誤植連絡用の掲示板「むしとりあみ」が閉鎖された。現在も、メーリングリストで、運営の方式等についての話し合いが進められている。
【公開作品】
2005年7月には、57作品のファイルが公開された。なお、作品未公開のため機能しないリンクが一部ある。
もっとも多くの作品が公開されたのは海野十三で、15作品(断層顔、柿色の紙風船、疑問の金塊、ゴールデン・バット事件、蠅男、蠅、爬虫館事件、夜泣き鉄骨、科学が臍を曲げた話、三重宙返りの記、『十八時の音楽浴』の作者の言葉、人造物語、人体解剖を看るの記、成層圏飛行と私のメモ、『地球盗難』の作者の言葉)。小説が半分、随筆・評論が半分である。
次に多くの作品が公開されたのは、初代国会図書館副館長、中井正一で、9作品(国立国会図書館について、図書館法楽屋話、図書館法の成立、「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、野に山にかかる虹の橋、民族の血管)である。「「焚書時代」の出現」には、気になる一節があった。以下に引用しておく。
「 一歩退いて図書館界を省みると、この一隅の世界もまた、火炎の中にあるのである。いま、『群書類従』を古本として売れば、本としてよりも、紙として売る方が値がよいと専門家はいっている。本を読む、学を求めるものとしての日本民族のこころ根が、もはや良書をよむ力を失って、かかる良書を、硫酸でとかして、エロ本の材料としてしまうことを経済的構造をもってゆるすという段階に立至った。日本民族の教養の方向が、歴史以来初めての、大衆によって「焚書時代」の出現に向ったともいえるのである。始皇帝でもなく、ヒットラーでもなく、民族の教養低下が、大衆自らの文化遺産を硫酸で焼くという時代を生み出しているのである。立法的資料そのものが、法の運用のあやまりによって亡びようとする段階に、今、日本民族は立至っているのである。」(中井正一「「焚書時代」の出現」より)
久坂葉子の作品が6作品(久坂葉子の誕生と死亡、入梅、落ちてゆく世界、灰色の記憶、幾度目かの最期、華々しき瞬間)公開されている。神戸に住んでいたことがあるが、地元の作家として図書館に特設コーナーがあった。他にもまだ作品があるのだろうか。
翻訳は、6篇(アミーチス「母を尋ねて三千里」、アンデルセン「小夜啼鳥」、ジェファーソン「アメリカ独立宣言」、ドイル「暗号舞踏人の謎」、モーパッサン「初雪」、リカードウ「経済学及び課税の諸原理」)公開された。ジェファーソン「アメリカ独立宣言」は、福沢諭吉による翻訳である。ドイル「暗号舞踏人の謎」の翻訳者は、三上於菟吉(長谷川時雨の内縁の夫)である。
パリ祭の日(7月14日)には、岡本かの子「巴里祭」が公開されている。7月7日には、岸田国士「日本に生れた以上は」が公開されている。「日本に生れた以上は」を読んでいると、50年以上経っても、日本という国は、悪い意味であまり変っていないように思う。
朔太郎の詩集が3篇(青猫、純情小曲集、蝶を夢む)公開されている。「青猫」には、附録として「自由詩のリズムに就て」がついている。本格的な詩についての朔太郎の文献は「詩の原理」が校正中である。
他には国枝史郎が4作品(血ぬられた懐刀、正雪の遺書、柳営秘録かつえ蔵、前記天満焼)、宮沢賢治が3作品(とっこべとら子、なめとこ山の熊、祭の晩)、寺田寅彦が3作品(ゴルフ随行記、雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])、札幌まで)、新美南吉が3作品(うた時計、いぼ、かぶと虫)、岡本綺堂が1作品(停車場の少女)、種田山頭火が1作品(四国遍路日記)、正岡子規が1作品(墨汁一滴)、公開されている。岡本綺堂の「近代異妖編」は、図書カードに他の作品へのリンクがある。
最後になりましたが、入力してくださった方々、校正してくださった方々に感謝いたします。また、みなさんのお気に入りを、コメント欄で紹介してもらえると、うれしいです。
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2005年8月は、62作品のファイルが公開された。ニュースは特になし。
【公開作品】
2005年8月には、62作品のファイルが公開された。なお、作品未公開のため機能しないリンクが一部ある。
もっとも多くの作品が公開されたのは岡本綺堂と林芙美子で、それぞれ13作品。
岡本綺堂は、「三浦老人昔話」と近代異妖篇の12作品(白髪鬼、指輪一つ、離魂病、海亀、百物語、妖婆、木曽の旅人、こま犬、水鬼、鴛鴦鏡、鐘ヶ淵、西瓜)。「三浦老人昔話」は、半七捕物帳と同じ形式であるが、捕り物とは関係のない巷談と呼ぶべき内容である。近代異妖篇は、夏向きの話から寒い最中の話まで、いろいろな怪談がそろっている。近代異妖篇には、他に「停車場の少女」(新字新仮名、新字旧仮名)「影を踏まれた女」「月の夜がたり」「異妖編」がある。
林芙美子は、「愛する人達」「朝夕」「或る女」「お父さん」「玄関の手帖」「幸福の彼方」「子供たち」「婚期」「秋果」「就職」「清修館挿話」「谷間からの手紙」「鶴の笛」の13作品。
海野十三は6作品(空中墳墓、壊れたバリコン、殺人の涯、電気看板の神経、電気風呂の怪死事件、ネオン横丁殺人事件)が公開されている。推理小説を意識しているのは、わかるのだけれど、トリックがちょっと……という作品もある。「殺人の涯」のような妖しい味わいの作品としては、牧逸馬が4作品(上海された男、舞馬、助五郎余罪、夜汽車)、夢野久作が1作品(支那米の袋)、公開さている。
8月15日の周辺では、宮本百合子「獄中への手紙 12 一九四五年(昭和二十年)」、桐生悠々「煎じ詰めれば」「科学的新聞記者」が公開されている。一九四五年(昭和二十年)の8月15日をもって、「獄中への手紙」は終わるのである(この意味、わかりますよね)。また、桐生悠々の「科学的新聞記者」にあるような報道が果たして現代ではされているのだろうか、考えてみる価値はある。
翻訳は、チェーホフの2作品(「子守つ子」「てがみ」)が公開されている。鈴木三重吉の手による翻訳である。
他には森鴎外が3作品(鴎外漁史とは誰ぞ、夏目漱石論、Resignation の説)、菊池寛が2作品(納豆合戦、ある抗議書)、宮沢賢治が1作品(銀河鉄道の夜)、倉田百三が1作品(学生と読書)、田畑修一郎が1作品(鳥羽家の子供)、渡辺温が1作品(兵士と女優)、福田英子が1作品(妾の半生涯)、原民喜が1作品(夏の花)、公開されている。
最後になりましたが、入力してくださった方々、校正してくださった方々に感謝いたします。また、みなさんのお気に入りを、コメント欄で紹介してもらえると、うれしいです。
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2005年9月は、42作品のファイルが公開された。ニュースは特になし。
【公開作品】
2005年9月には、42作品のファイルが公開された。なお、作品未公開のため機能しないリンクが一部ある。
もっとも多くの作品が公開されたのは林芙美子で、9作品(瀑布、小さい花、崩浪亭主人、摩周湖紀行、瑪瑙盤、「リラ」の女達、淪落、多摩川、夜福)公開された。「摩周湖紀行」は北海道の旅の記録。「大島行」など、以外と林芙美子の紀行文は多い。
次に多かったのが、宮原晃一郎で6作品(孝行鶉の話、拾うた冠、竜宮の犬、悪魔の尾、蛇いちご、豆小僧の冒険)の童話が公開された。
翻訳では大作、アンデルセン「即興詩人」が公開されている。森鴎外による翻訳である。
「日本紀行文学全集」を底本に、北日本編から4篇、西日本編から5篇が公開されている。北日本編は、林芙美子「摩周湖紀行」、岩野泡鳴「日高十勝の記憶」、島木健作「東旭川村にて」、徳冨蘆花「熊の足跡」である。西日本編は、10月公開の作品を合わせて、近松秋江「伊賀、伊勢路」、近松秋江「伊賀国」、近松秋江「湖光島影」、木下杢太郎「京阪聞見録」、木下利玄「山陰の風景」、島崎藤村「山陰土産」である。
まれびとプロジェクト(詳細はこちら)からは、2作品が登録である。折口信夫「古代に於ける言語伝承の推移」と「幣束から旗さし物へ」である。
他には夢野久作が3作品(斜坑、黒白ストーリー、涙のアリバイ)、北村透谷が2作品(罪と罰(内田不知庵訳)、「罪と罰」の殺人罪)、海野十三が2作品(空襲警報、くろがね天狗)、倉田百三が2作品(学生と教養、学生と生活)、竹久夢二が2作品(桜さく島 春のかはたれ、桜さく島 見知らぬ世界)、宮沢賢治が1作品(学者アラムハラドの見た着物)、山下利三郎が1作品(流転)、小舟勝二が1作品(扉は語らず)、田中貢太郎が1作品(累物語)、内田魯庵が1作品(犬物語)、公開されている。
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青空文庫非公認 分類番号フリフリ計画
ここは、みずたまりを恋しがる河童のたまりば。
公開中/作業中の作品を分類・点検します。
1)公開中/作業中リストをえらんで、
2)分類ミスや未分類の行をコピーして、
3)行頭に正しい分類番号を改めてフリフリしたうえで、
4)公開中/作業中いずれかを明示して、
5)このページへお書きこみください。
これまでの作業方針とおぼえがき
※ 河童の虎の巻 其の一:aozora blog:ジャンル別は便利!
其の二:日本十進分類(NDC)表
其の三:青空文庫 分野別リスト
※ 児童図書は、あたまに「K」をフリフリ。
作品数が少ないので、積極的に児童図書に分類してます。
※ 複数の分類番号をふるときは、半角スペースで番号をわける。
※ 小数点以下までフリフリもよし。
※ たとえば、アンデルセンやメーテルリンクやイプセンのように、
国籍など分類が悩ましいときは、
NACSIS Webcat 総合目録データベースWWW検索サービス
ここでアンデルセンなりメーテルリンクなりを検索して、
記入してあるNDC番号を参考にフリフリ。
※ 不安・疑問なときは、あたまに「?」をフリフリ。
※ 青空文庫の作品は、いろいろな全集を底本にして入力してありますが、
個々の作品に分類をつける場合は、「全集」という分類ではなく、詩なら詩、
小説なら小説といった個々の作品の主題にあった分類にフリフリすること。
みほん(分類番号データ,著者名,作品ID,作品名、の順)
〜公開中より〜
911,青木 栄瞳,900,野性のセロリ
913,芥川 竜之介,69,河童
K913,芥川 竜之介,43014,アグニの神
?253 936,ジョンソン リンドン,3624,アメリカ大統領就任演説
公開:2005.12.18
更新:2005.12.21
しだひろし/PoorBook G3'99
転載・引用・リンクは自由です。
2005年10月は、51作品のファイルが公開された。主なニュースとしてはみずたまりの閉鎖だろうか。
【主なニュース】
残念なことだけど、みずたまりの閉鎖が主なニュース(詳しくはこちら)。掲示板の今後についてはメーリングリストで話し合いが行われている。
【公開作品】
2005年10月には、51作品のファイルが公開された。なお、作品未公開のため機能しないリンクが一部ある。
もっとも多くの作品が公開されたのは岸田国士で、22作品(新劇運動の一考察、海の誘惑、遅くはない、「文壇波動調」欄記事 02 (その二)、「文壇波動調」欄記事 03 (その三)、傍観者の言、ポオル・エルヴィユウ、幕間、或る批評、仮面座の宣言、ブルタアニュの伝説より、「文壇波動調」欄記事 04 (その四)、劇壇漫評、島国的僻見、心平かなり、用捨なき観客、或る日の動物園、「文壇波動調」欄記事 05 (その五)、「文壇波動調」欄記事 06 (その六)、戯曲二十五篇を読まされた話、芸術と金銭、『ハイカラ』といふこと、)。「岸田國士全集 20」に収録された大正末から昭和初期の随筆である。底本の分類では「随筆」となっているけれど、小説風の「海の誘惑」やフランスの昔話を収録した「ブルタアニュの伝説より」などいろいろとある。「「文壇波動調」欄記事」の「その一」は、2005年12月20日に公開予定。
次に多いのが国枝史郎で、8作品(赤格子九郎右衛門の娘、鴉片を喫む美少年、鸚鵡蔵代首伝説、郷介法師、善悪両面鼠小僧、二人町奴、岷山の隠士、村井長庵記名の傘、)公開された。代表的な長編は作業中なので、短編・中編の公開が続いている。国枝史郎は赤格子九郎右衛門という人物が気に入ったようで、娘だけでなく本人を取り扱った作品「赤格子九郎右衛門」もある。また、長編にも顔を出している(どの長編かは読んでみてのお楽しみ)。
大衆小説の代表作、林不忘「丹下左膳」も公開された。青空文庫では、「丹下左膳」を乾雲坤竜の巻、こけ猿の巻、日光の巻の三部に分けて登録している。「こけ猿の巻」は、2006年1月8日公開予定である。
妖しい味わいの作品としては、夢野久作が2作品(眼を開く、骸骨の黒穂)、浜尾四郎が1作品(殺人鬼)公開された。怪談のような話という意味では岡本綺堂「停車場の少女(新字新仮名)」もここに紹介するべきかもしれない。「停車場の少女」は、新字旧仮名ファイルがすでに公開されている。今回は別底本による新字新仮名ファイルの公開である。
「旧聞日本橋」が青空文庫で公開されている長谷川時雨のもう一つの著名な書籍「美人伝」から、「マダム貞奴」が登録されている。川上音二郎とともにアメリカに渡ったり、パリの博覧会に出たり、といった本当に波瀾万丈な生涯の一端が描かれている。
他には夏目漱石が3作品(子規の画、僕の昔、西洋にはない)、森鴎外が翻訳を含めて2作品(冬の王、渋江抽斎)、北村透谷が2作品(厭世詩家と女性、処女の純潔を論ず)、竹久夢二が3作品(先生の顔、都の眼、コドモのスケッチ帖 動物園にて)、寺田寅彦が2作品(昭和二年の二科会と美術院、人の言葉——自分の言葉)、島崎藤村が1作品(山陰土産)、林芙美子が1作品(濡れた葦)、牧野信一が1作品(鬼涙村)、公開されている。
最後になりましたが、入力してくださった方々、校正してくださった方々に感謝いたします。また、みなさんのお気に入りを、コメント欄で紹介してもらえると、うれしいです。
バックナンバーは、こちら。
「空色通信」と題して、青空文庫の一月分の公開作品に簡単なコメントをする記事をアップしてみた。好評ならば、少し溯って記事を作成しましょう。
目的は、ひと月の青空文庫の動きを概観出来るようにすること。公開作品については、新着情報を利用すればいいのだけど、年明けにはリセットされてしまうので少し不便。タイミングとしては月末に、その月の青空文庫のニュースと公開作品へのコメントを記事にしてみたい。出来るだけ図書カードへのリンクを仕込んでみた。過去の作品とのリンクがある時には、昔の公開作品へのリンクも張っておきたい。もちろん、全ての作品を読んだ上での記事ではないので、お気に入りの作品への感想をコメント欄に寄せていただけるとありがたい。
空色通信の第一号はこちら。
2005年11月は、53作品のファイルが公開された。主なニュースとしては「青空文庫本」の出版がある。
【主なニュース】
青空文庫の本が出版された(詳しくはこちら)。これで、青空文庫のことを知る人が増えてくれるといいなあ、と思う。
【公開作品】
2005年11月には、53作品のファイルが公開された。
もっとも多くの作品が公開されたのは岸田国士で、19作品(俳優の素質、俳優養成と人材発見、端役、稽古雑感、兵営と文学、求貸家、せりふ、最もよく系統づけられた戯曲叢書、練習曲、新劇界の分野、新劇協会の更生について、新劇自活の道、新劇運動の二つの道、新劇協会公演に先だつて、新劇の危機、新国劇の「屋上庭園」を観て、大正風俗考、「ゼンマイの戯れ」に就て、「ゼンマイの戯れ」に就いて)。「岸田國士全集 20」に収録された大正末から昭和初期の随筆である。私のお気に入りは「端役」。
北村透谷は、8作品(各人心宮内の秘宮、客居偶録、鬼心非鬼心 (実聞)、秋窓雑記、主のつとめ、心機妙変を論ず、他界に対する観念、三日幻境)公開された。バラエティに富んだ作品群である。これで北村透谷は32作品が公開されたことになる(一覧はこちら)。
泉鏡花は、新字新仮名/旧字旧仮名の重複を含むが、6作品公開された(旅僧、雪の翼、雪霊記事(旧字旧仮名)、雪霊記事(新字新仮名)、雪霊続記(旧字旧仮名)、雪霊続記(新字新仮名))。旧字旧仮名の「鏡花全集」底本のファイルが4つある。総ルビなのでxhtmlファイルがすごいことになっているが、Azurなどの縦書きブラウザで総ルビの鏡花を味わってほしい。「雪霊記事」「雪霊続記」は新字新仮名と旧字旧仮名の二つのファイルが公開されている。出来れば読み比べてみてほしい。
変ったところでは、「鏡花全集」の付録冊子から、水上滝太郎「覚書」、宮崎湖処子「泉鏡花作『外科室』」が公開されている。「泉鏡花作『外科室』」は新人作家としての泉鏡花への批評であり、「覚書」は鏡花への追悼文である。宮崎湖処子「泉鏡花作『外科室』」は、種々の傍点を駆使したテキストなので、出来ればAzurなどの傍点の違いを表示出来るブラウザで読んでほしい。
島田清次郎は今回の公開作品が初登録である(「若芽」)。悲劇の作家、島田清次郎についてはリンク先などを参照。他にも大作が未着手である。公開作品に刺戟されて、入力してくれる人が現れることを望む。
推理小説として、エドガー・アラン・ポー(佐々木直次郎訳)が2作品(メールストロムの旋渦、ウィリアム・ウィルスン)、甲賀三郎が4作品(青服の男、蜘蛛、琥珀のパイプ、黄鳥の嘆き)、公開されている。ポーは、ゴシックノベルという方が正しいかもしれない。
他には、森鴎外が5作品(普請中、文づかい、なかじきり、空車、雁)、太宰治が3作品(佳日、I can speak、灯籠)、菊池寛が1作品(島原心中)、三遊亭円朝が1作品(松と藤芸妓の替紋)、鈴木三重吉が1作品(千鳥)、公開されている。円朝の語り口は、やはりさっぱりとしていてよい。
来月の公開予定には、初登録の仁科芳雄の名前がある。他にもダンテ「神曲」などの大作もあるようだ。5000作品も近いので、今年の締めくくりの青空文庫を楽しみして、この記事を終わることにする。
最後になりましたが、入力してくださった方々、校正してくださった方々に感謝いたします。また、みなさんのお気に入りを、コメント欄で紹介してもらえると、うれしいです。
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