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斎藤晴彦が日本語で歌う「冬の旅」のCDは11月1日に発売します。冬に発売するためには暑いさなかにあれこれ準備しなくてはなりません。コンサートツアーもあるため、月に一度はピアノとあわせたいという斎藤さんがやってきて、「凍った雫が転がり落ちる/泣いていたことも 忘れていた」(「凍った涙」)などと、盛大に西陽の入る部屋で汗をふきふき、寒さにふるえる心を歌います。暑さを逃れた喫茶店でつめたいジンジャーエールを飲みながら、チラシには雪をいっぱい降らせようと平野甲賀さんは言います。季節にぴったりな本も雑誌も音楽も演劇も、準備するのは正反対な季節。冬を想像することはできても、寒さを感じることまではできません。
「冬の旅」については毎月1日の更新に限らず、順次お知らせしていこうと思っています。
「冬の旅」には主人公のそばに犬とカラスが何度も登場します。カラスは棲息している土地の人間の暮らしと密接な関係を持ちすぎているようで、このへんのカラスが遠いところ、たとえば東北や九州のカラスの群に入れられると、まずその土地特有のカラスのことばが理解できず、パニックに陥ってしまうらしいのです。「冬の旅」のカラスはみな暗い。家のあたりのカラスの中にカア〜ではなく、ワッハッハッハッハ、ワッハッハ、とさわいでいるのがいるので、笑子《えみこ》という名を進呈しました。笑子の声を聞く限り、「冬の旅」のカラスたちとは仲良くなれそうにないと思うのでした。
「水牛のように」を2005年9月号に更新しました。
この「水牛だより」はブログなのですが、その形式がもっとも有効なのは中東に限らず日本の中でもでもあちこち移動している佐藤真紀さんのくろよん平和主義かもしれません。ネットにアクセスできれば、どこからでも書き込みができるというのは、強力なことだと思います。でも、どこからでもと言っても、そのどこからでもは世界のなかではまだ限られたところ。佐藤さんはいまチェルノブイリにいて、どうやらつながってはいないないようですね。
冨岡三智さんはインドネシアのスマトラ島リアウに行っています。さきほど届いたインターネットカフェからのメールによれば、原稿を添付して送ろうとしたけれどもどうしてもできないと。う〜む、残念。来月を待ちましょう。
藤井貞和さんの詩による「ふしぎの国から」をききました。いじめられて死んでいったこどものことを歌うこどもの声。おとなになってはじめてわかるそのことの意味。
それでは、また!(八巻美恵)
★この文章を書いた人→八巻美恵★こんな時間に→2005年09月01日 00:49 ★トラックバック