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昨年誕生した出版社「アメーバブックス」(編集長は山川健一さん)から五月に出版される片岡義男さんの短編小説集『物のかたちのバラッド』の編集を担当しています。
2002年に「水牛楽団」のCDを作ったとき、片岡さんにも1枚お送りしました。収録した「フジムラ・ストア」は片岡さんがおしえてくれた曲だったからです。しばらくして、津野海太郎さんと3人で食事をする機会がありました。藤井貞和さんの自作詩朗読のCD「パンダくるな」の録音をひかえていたわたしは、そのとき片岡さんの声や話す調子をしみじみ味わいながら、片岡さんの詩の朗読のCDも作ろう! と勝手に決心したのでした。「パンダくるな」のようにCD1枚のなかに、朗読と詩のテキストと写真のスライドショーを入れることを考えついて、電子出版の魅力全開だと思ったものです。片岡さんはこのアイデアには賛成してくださって、でもモノとしての詩集もぜひつくりたいとおっしゃいました。水牛に片岡さんの詩のコーナー「メントール・ユーカリプト」ができあがったのは、こうした話のつづきの出来事です。近い将来のいつの日か朗読のCDをつくるためのものでもあると、わたし自身はそうとらえているのですが、どうなるでしょうか。朗読はあまり気がすすまないと最近の片岡さんは言っています。
「アメーバブックス」から出る片岡さんの本の最初の予定は詩集だったので、わたしはその編集者として抜擢(!)されたのでした。本は詩集から短編小説集に変更になりましたが、片岡さんの編集者としてそのまま居座り、本文のDTPやブログ「今日という昔」にまで手をひろげてしまいました。ブログでは片岡さんの書き下ろし小説「もう痛くない彼女」の連載もはじめました。ふしぎな小説です。ぜひ読んでください。
「水牛のように」を2005年3月号に更新しました。
佐藤真紀さんの原稿はヨルダンから届きました。佐藤さんもそのひとりであるらしい「おやじ」たち、おかあさんを亡くしたファートマちゃんをよろしくね。森下ヒバリさんはバンコクから。タイはマンゴーのおいしい季節だそうです。いいなあ。スラチャイの「子守唄」の息子は、さすがにあの父の血をひく子、家出などしたりもしたけれど、むずかしい年ごろを越えて、この前会ったときは落ち着いてやさしい青年になっていました。おとなになるっていいことだと彼を見て思ったものです。
次の更新は4月1日。この日は御喜美江さんのリサイタルの日でもあり、CD「水牛のように」の発売日でもあります。完成まで、まだまだたくさんの行程があるので、ちょっと不安もきざす日々です。
●江村夏樹さんのプリペアドピアノコンサートのお知らせ
ジョン・ケージ「ソナタとインタリュード」全曲
3月9日(水) 19時半開場 20時開演
渋谷 公園通りクラシックス tel 03(3464)2701
予約 2500円 当日 3000円 学割 1000円(要学生証)
予約・お問い合わせは太鼓堂、またはティコ・ディコへ。
それではまた!(八巻美恵)
★この文章を書いた人→八巻美恵★こんな時間に→2005年03月01日 00:41 ★トラックバックNHKラジオ聞きました。
昨日ちょうど読んだばかりだったのでタイムリーでした。やはり声で聞くと詳細なイメージが拡がりますね。
語られることを聞くことで現実感を持てました。
遠い国の事ですが、行かれた方のお話を聞けて本当に身近な感じがしました。あらためて残念な状況だと、思います。
Posted by: M at 2005年03月02日 22:47八巻さん、こんにちは
木村さんの祖母の歌、読みました。「なぜあかい、血であかい」以前どこかで見た気がします。ほかの詩もざっと拝見したのですが、この詩だけなんだか突出してたなあと感じました。ほかの詩はスーッと読み込めるようになるまで、もう少し時間がかかりそうです。
10数年まえ、ラジオで津嘉山正種さんと島本須美さんの朗読する『吹いていく風のバラッド』を聞きました。片岡さんの作品を直接読んだことはないのですが、また会えたねっていうかんじです。『今日という昔』拝見しましたが、いまのところ津嘉山さんの渋い語りが耳によみがえってくるような、うれしい感覚です。
Posted by: しだ at 2005年03月08日 02:39