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「賀茂川の水、双六の賽、山法師、これぞ我が心にかなわぬもの」と豪語したのは、白河上皇であるが、それにパソコンを加えたいのは私である。
一昨年秋、「私のパソコン遍歴」で書いたように、先の二代目にワインを飲ませて急性アルコール中毒で他界させてしまった。その悲しみを一心に引き受けてくれたのは、今の三代目であった。日々私の乱暴な扱いに文句も言わず仕えてくれた。といいたいが、先代たち、二台がしないことをしてくれた。我が家に来て、3か月目にいきなり働くことを拒否して、勝手に動かなくなってしまった。そんなストライキを起こし、困ったときは、サポートセンターに尋ねてくれとマニュアルに書いてあるから、正直者の私は、もちろんフリーダイヤルで電話した。サポートセンターのおにいさんは、リストアしなければならないといとも簡単に言った。だから簡単にすばやくできるものだと思った。そしてリストアという言葉さえ知らない私に向かっておにいさんがやさしい口調で言うには、
「FAXで詳しいマニュアルを送ります。付属のリストア用のCDがあるでしょう。それを使って出荷時の状態に戻してください。そのCDは、あなたのような人のためにあるのです」
なんと親切なことか、私のためにCDはあるのだという。それから4年。1年に2回はストライキを起こした。最初、リストアとは手早くできないものだと知って、驚いたが、私は、次第にリストアにかかる3時間という時間の感覚に慣れていき、マニュアルなしでもできるようになった。段々リストアの女王に近づいていく。
昨年の秋ごろだろうか、私が終了をクリックしても、ごねたマシンは、画面が黒くなってから、未練がましくディスプレイの隅に白いカーソルをぽつんと残した。だから電源から終了する。いやいや終了されても、健気にマシンは私に仕えていた。
先々週からマシンが少しずつ少しずつ、ディスプレイの画面が明るくなったり、暗くなったりして、作業中も勝手な行動をとり始めた。勝手に終了してみたり、勝手に固まったりした。また私は女王の貫禄をまた示すべきか・・
とうとう今週の半ば、作業をしている私に向かって牙をむき、フリーズし,再起動しても白い画面にショートカットが出てきた。ショートカットをクリックしても開かない。開かないのならショートカットよ出てくるな!
結局、私は、女王の貫禄でリストアを決断した。3時間延々とアイスクリームを食べながら、ジュースを飲みながら、初期化のパーセントの数字をにらみ、青い帯の勢いをにらみしている。そんな私の姿を鏡のように映し続けたディスプレイが青い壁紙となり、壁紙の奥から軽やかに音楽がなる。「女王様の決断は正しかった、はい、無事終わりました」とマシンは教えてくれる。しかし不安定だろうから作業ができるかどうかわからない。”すいへいせん”のうにさんに迷惑がかかるから、まずメールで一切を知らせなければならない。モデムのケーブルを入れようとHDDの後ろに回ったとき、私は、思わずひきつり、そして笑ってしまった。
モデムのケーブルをいれたままリストアしたのである。今からはずしても無駄としりつつ、USBを外した。そして再度入れてみた。あんなに仲がよかったHDDとモデムはお互いそっぼを向いている。コンセントを抜いてリセットしてもそっぽを向いている。
私みたいなのがいるから、サポートセンターのおにいさんが「モデムもプリンターもみんな抜いてからリストアをするのですよ」と何度も言ったっけ。しつこいくらいに。4年前に私の性格を見越していたおにいさんに拍手か?
モデムとHDDの仲を引き裂いたのは私だから、また仲直りをさせねばならない。次の日、三時間かけて、今度はポップコーンを食べながら、リストアをした。もちろん事前にモデムのケーブルを抜くことを今度はわすれなかった。
リストア成功。モデムを認識してくれ、無事生存を伝えようとしたら、もちろんアドレスがメールソフトから消えていた。四苦八苦していたころ私にメールを書いてくれた人がいたので、そこからアドレスを拾っていくことにした。
ところで女王卑弥呼は、占い師でもあったという。女王というのは未知を予見しなければならないのだ。リストア騒動の数日前からメールでOさんと食事会のことで盛り上がっていた。最後の返事の末文に私は「パソコンの寿命がないかもしれない」と書き添え、送信をクリックし、メールソフトを閉じた途端、パソコンは動かなくなったのだ・・
今度こそは、このパソコンに引退してもらうことにする。新しいパソコンが手元にくるまで、1)ソフトは一切インストールしない。2)複数の画面を開くような作業をしないと私は決心した。それでもやはり終了時に終了してくれないことがあり、不安定である。近日中に新しいパソコンはくるはずになっているが、諸事情により日付が不確かなので、それまで私は、女王からパソコンの執事となってご機嫌伺いをしながらキーボードに向かうことにする。
★リストア・・パソコンを出荷時の状態に戻すこと。
★この文章を書いた人→ten★こんな時間に→2005年02月05日 22:42 ★トラックバックおー短い期間の割りになかなかの遍歴をお持ちですね。
Mac系は使ったことがないのですが・・Windowsとは長い付き合いです。
95系(95,98、ME)は、構造的に長期間使うと動かなくなります。専門的に言うとシステムリソースに制限があり使って行くと空きが減っていき最終的に溢れて動けなくなる。まあ、賞味期間があるようなものです。だから、リストアをして空っぽにする。
*システムリソースが小さすぎて、最近のソフトを使うと短期間で限界になる。
まさにtenさんの対応は正しい(ワインは論外^_^;)。
新しいPCは、XPかな?Mac(Linux)かな?
変な冠の無い女王になれますように\(~o~)/
Posted by: M at 2005年02月06日 11:16まだ手にしていませんが、XPです。
工学部の院生にワインによるパソコン殺機事件の話をした時、アドバイスをしてくれました。以後パソコンに水分補給をしたら実行するようにと・・(-_-;)
「あっ!」とわめく前にキーボードの線をぬく。うまくいけば本体は無事。キーボードを一つひとつ外してネットにいれて洗濯機で洗う。キーボード本体は、パソコンの洗浄液をつけた布でふき取り、ドライヤーをかけて完全に乾かすのだそうな・・
Posted by: ten at 2005年02月08日 12:01おー経験者が居るようですね。
私も何度か対応しました。
ワインでなく蒸留酒ならば乾かせばOKなのですが。
でもパソコンもtenさんと酒を酌み交わしての突発死ですから成仏したでしょう。
パソコンがマイコンと呼ばれていた頃、名前を付けていた人達がいましたね・・・話しかけたりとか・・・お祈りをするとか。重症になると機械語をしゃべり始める。
不思議で面白い時代でした。
Posted by: M at 2005年02月08日 23:43高校時代PC98ではカセットテープでプログラムをロードしてました。
天文シュミレーションとかやってました、天文部の顧問は地学が専門で、石と猫と
会話ができるといいはる、かなり変わった先生でした。よせばいいのに
選択でこの先生のクラスを取った私は、化石が山奥までみんなでいって、地表をけずり
化石をみつけないと帰れないという実習で、最後まで化石をみつけられず、あやうく
山中に置き去りにされるところでしたのでした。
関係ないぞ!
そうそう、というわけで、5分とか3分のカセットテープに、プログラムを作った昔は
お酒を酌み交わすことはございませんでしたわ!
最近、彼氏(キーボードにこだわりのある)のキーボードに麦茶をこぼし、
アップルからとりよせ弁償して泣いた貧乏人でした!
Posted by: らんむろ at 2005年02月11日 17:59キーボードに麦茶を飲ませたのですか。
コーヒーを飲ませた人、コンソメスープを飲ませた人を知っています。結構みなさんいろいろと飲ませているんですねえ。。
アップルにりんごジュースを飲ませてみるとか・・・
>パソコンがマイコンと呼ばれていた頃、名前を付けていた人達がいましたね・
私にはそういった趣味がありませんので、まったく知らない世界でした。マシンだけではなく、スキャナーにも名前をつけている人がいて、スキャナーを固有名詞でおっしゃるもので、私はその名前のスキャナーがあるものだと思い、実物が見たくてパソコンショップで探してみました。もちろんありませんでした。
世の中「一太郎」や「花子」がいるのならどんな固有名詞もありではないかと。
Posted by: ten at 2005年02月11日 20:57固有名詞といえば、あるユーザさんの工場で、「おふくろさん」という封筒の袋詰め機がいました。
たしか、コンピュータにもみんな名前が付いていました。
キーボードといえば、会社の机で昼食を食べていて、キーボードに味噌汁を飲ませた人もいるらしいです。
こんなキーボードも出たようなので、パソコンに飲み物を与える機会の多い人(笑)には、お薦めかもしれません。
Posted by: LUNA CAT at 2005年02月27日 00:43キーボードは光らなくてもいいです。私。。。
でも防水というのはいいですね。これで何でも飲ませることができる????
機械と水といえば、わたしは、携帯電話をトイレに落としたことがあります。ある人は、携帯電話を道に落とし、泥がついたので水で洗ったそうな・・・(-_-;)
Posted by: ten at 2005年02月27日 22:17