秋の夜に
フルーツパフェを食べながら

2004年10月20日

 明日が〆切! 「著作権法改正要望事項」に対する意見募集

どうもこんにちは、大久保ゆうです。電子テクスト研究会なんてやってます。

先日、富田さんが「「著作権法改正要望事項」に対する意見募集」で紹介なさっていた、パブリックコメントの件。もう明日が〆切当日ですが、いろいろあって最後に出来上がったものを、ここにパブリッシュしておきます。

もし著作権法の保護期間が延長されなくて、今まで通り青空文庫の活動が続けられるようであれば、新しく著作権切れになる作品を探すための参考にしてみて下さい。あ、あとこの表に出てくる「フランケンシュタイン」はもう手に入れました。みなさん、公開される日を楽しみにしててください!


文化庁長官官房著作権課法規係御中

1.(私の本名が書いてます)

2.(私の住所電話番号が書いてます)


3.(106)および(107)について

 私は、京都大学で著作権の失効した文芸作品や学術文献を電子的なテキストファイルにし、アーカイヴ化する活動をしている者です。その立場から、少しでも検討の参考になればと思い、資料をまとめて提出します。

「5.保護期間」の資料2-2を見る限り、(106)特に著作権法第51条第2項について、著作権保護機関の20年延長の要望を出しているのは、主に音楽に関係する諸団体と見受けられます。主張内容は、単に欧米追従型であり、根拠に乏しいという感は否めませんが、経済戦略の観点からは、必ずしもうなずけないものではないと思っております。

 しかし、いささか気になるのは、主張内容いかんというよりも、この(106)(107)に関して要望を出す団体としての、妥当性です。その音楽関連諸団体は、果たしてどこまで、実際の経済的あるいは文化的な利害に左右される位置にあるのでしょうか。たとえ、この団体に現在、著作者であり創作者である人々がかかわっているとしても、保護期間の延長によって経済的な利害をこうむるのは、その人々が死んだあとの話で、あくまでも遠い将来の話です。もちろん、未来の利害を考えることも重要ですが、保護延長するかしないかによって、より切迫した形で、あるいはより実際的な形で、利害をこうむる人々(資産)がいる(ある)ことを考えると、別の観点からも考慮しなければならないのではないか、と思います。

 そのより切迫した当事者(物)として考えるべきは、諸団体ではなく、実際にこの数年あるいは十数年のうちに、著作権が失効することになっている著作物およびその著作権継承者ではないでしょうか。今回準備されている著作権法改正によって、たとえば著作物にとっては、もう20年保護されるのか又は公共に資されるのか、一方、著作権継承者にとっては、継続的に利益を得られるのか又は得られないのか、ということが、近しい現実として迫っていることは明白です。

 このことより、著作権失効のボーダーライン近くにある著作物が、現在どれだけの商品価値を持っていて市場に流通しているのか、どれだけが市場あるいは公共に流通せず、有効に活用されないままであるのか、ということを調査することは、たいへん有意義なことであると思います。

 当研究会では、インターネット図書館「青空文庫」に参加して、絶版文献を中心にアーカイヴ化を進めていますが、その活動には当該著作物の著作権を調べることが必須であります。そして今回は、その過程で調べられた、著作権失効ボーダーライン上の著作物と、その流通状況を、必ずしも厳密な調査に基づくものではありませんが、参考として提出したく思います。


【凡例】

☆著作者名 没年(西暦) 著作分野
「書籍名」発行所、発行年、定価(円)
書店入手の可不可、京都府立図書館所蔵有無、大津市立図書館所蔵有無

・著作者の抽出は、『著作権台帳・第23版』(社)日本著作権協議会監修,1995.10、日本近代文学館編『日本近代文学大事典』講談社,1992.2.28、『増補改訂・新潮日本文学辞典』新潮社,1988.1.20、または国会図書館のデータベースなどによりました。
・没年は、来年1月1日に著作権の失効する1954年より、2007年に失効する1956年までの著作者を対象としました。
・書籍名のに抽出は、国会図書館のデータベースより新しいものから3つ、それ以外に代表作がある場合、文庫化されている場合などは、別に加えました。また新しい書籍の多い、あるいは全集の存在する著作者はこの限りではありません。
・書店入手に関しては、AMAZON.CO.JP、bk1、紀伊国屋書店、丸善、旭屋書店の在庫検索を行いました。
・京都府立図書館は、都市型の大図書館の例として、大津市立図書館は地方型の中図書館の例として、当研究会の近隣にあることから選んだものであり、現在どれだけ公共的に使用することができるかを参考に供するものです。
・古書店での販売状況に関しては、一品物が多いことから、公共利用とは遠いところにあると考え、今回の資料には掲載しませんでした。

【本資料】

☆香取秀真 1954 詩歌・彫刻
「日本金工史」藤森書店、1982、6000
店:不可、京図:なし、大図:なし
「金工史談」国書刊行会、1976、29600
店:1社在庫・3社取寄扱、京図:別本あり、大図:なし
「鋳物日記/明治文学全集57」筑摩書房、1975、3200
店:不可、京図:あり、大図:なし
「香取秀真全歌集」中央公論社、1956、
店:不可、京図:なし、大図:なし

☆岸田国士 1954 戯曲・翻訳
「にんじん(ルナール作)」河出書房新社、1995、800(および岩波文庫、1976、588)
店:あり、京図:あり、大図:あり
「岸田国士全集」岩波書店、1989-1992、1冊4400
店:2社一部可・1社取寄扱、京図:あり、大図:なし

☆赤川武助 1954 少年小説
「僕の戦場日記/少年小説大系第10巻」三一書房、1990、7004
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「源吾旅日記」国書刊行会、1985、2700
店:絶版、京図:なし、大図:なし
「少年密林王」光文社、1955、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし

☆岡田三郎 1954 文学
「岡田三郎三篇」EDI、2002、2500
店:2社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「編年体大正文学全集(うち2編所収)」ゆまに書房、2001、
店:2社在庫・3社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「物質の弾道」ゆまに書房、2000、7140
店:1社取寄扱、京図:なし、大図:なし

☆幸田成友 1954 日本史
「江戸と大阪」冨山房、1995、1400
店:5社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「書誌学の話」青裳堂書店、1979、6800
店:不可、京図:あり、大図:なし
「大塩平八郎」中央公論社(文庫)、1977、280
店:不可、京図:別本あり、大図:なし
「幸田成友著作集」中央公論社、1971-1974、3600
店:不可、京図:なし、大図:あり

☆前田普羅 1954 詩歌
「渓谷を出づる人の言葉」能登印刷出版部、1994、2900
店:3社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「雪山」ふらんす堂、1992、1260
店:3社在庫・1社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「現代俳句大系(1,6,8巻に所収)」角川書店、1981、2400
店:不可、京図:なし、大図:あり

☆寒川鼠骨 1954 詩歌
「子規庵要記」六法出版社、2002、1890
店:1社絶版扱・1社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「正岡子規の世界」六法出版社、2000、3675
店:3社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「明治文学全集57」筑摩書房、1975、3200
店:不可、京図:なし、大図:あり

☆宍戸儀一 1954 翻訳
「フランケンシュタイン(シェリー作)」日本出版協同、1953、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし
「象徴主義の文学(シモンズ作)」白水社、1937、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
「ピーター・パン(バリ作)」小山書店、1936、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし

☆竹友藻風 1954 詩歌・翻訳
「世界童話大系(4,17巻担当)」名著普及会、1989、10500&21000
店:3社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「竹友藻風選集」南雲堂、1982、26250
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「天路歴程」岩波文庫、1991復刊、581
店:不可、京図:あり、大図:なし
(その他戦前にルバイヤット、神曲の翻訳あるもいずれも京図のみ)

☆吉沢義則 1954 国文学
「源語釈泉」&「源氏随攷」クレス出版、1997、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
「源氏物語」国書刊行会・筑摩書房・平凡社、1971,1965,1952
店:不可、京図:あり、大図:なし
(戦後、その国文学研究書の多くが復刊されているが、いずれも京図のみ)

☆相馬愛蔵 1954 商売論
「相馬愛蔵・黒光著作集」郷土出版社、1996、1732
店:2社在庫・3社取寄扱、京図:底本あり、大図:あり

☆太田水穂 1955 詩歌
「太田水穂全集(復刊)」本の友社、1999、144900(set)
店:2社取寄扱、京図:原本あり、大図:なし
「太田水穂全歌集」短歌新聞社、1984、7000
店:不可、京図:あり、大図:なし
「日本の詩歌7」中央公論社、1979&2003(オンデマンド版)、1470&5565
店:オンデマンド、京図:あり、大図:あり

☆登張竹風 1955 評論・随筆
「明治文学全集40」筑摩書房、1967、3990
店:不可、京図:なし、大図:あり
「ツァラトゥストラー」羽田書店、1950、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
「大独日辞典」大倉書店、1933、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
(多数あるはずの評論・随筆は戦後、筑摩刊をのぞいて一度もまとめられていない)

☆坂口安吾 1955 文学
「坂口安吾全集」筑摩書房、1998-2000、10395
店:可、京図:あり、大図:なし
(その他、現在でも多くの本が刊行され、入手可である)

☆下村湖人 1955 文学・中国古典
「論語物語」各社
店:可、京図:あり、大図:あり
「次郎物語」各社
店:可、京図:あり、大図:あり
「下村湖人全集」国土社&池田書店、1975-1976&1965、不明
店:不可、京図:あり(池田版)、大図:なし

☆恩地孝四郎 1955 詩歌・版画
「抽象の表情」&「装本の使命」阿部出版、1992、7136&6627
店:5社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「恩地孝四郎詩集」六興出版、1977、2500
店:不可、京図:あり、大図:なし
(画集は含めず)

☆豊島与志雄 1955 文学・翻訳
「レ・ミゼラブル」岩波文庫、1995、840
店:可、京図:あり、大図:あり
「千一夜物語」岩波文庫、1988、735
店:可、京図:あり、大図:あり
「ジャン・クリストフ」岩波文庫、1986、798
店:可、京図:あり、大図:あり
「豊島与志雄童話作品集」銀貨社、1999-2000、1500
店:1社在庫・4社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「豊島与志雄著作集」未来社、1965-1967、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし

☆眞杉静枝 1955 文学
「戦後の出発と女性文学(2,3,5,7,8,9,14巻に作品所収)」ゆまに書房、2003、11000
店:5社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「〈戦時下〉の女性文学(4,12,14巻に作品所収)」ゆまに書房、2002、11000
店:5社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「近代女性作家精選集(17,18,44に作品所収)」ゆまに書房、1999-2000、10000
店:5社取寄扱、京図:あり、大図:なし

☆宮武外骨 1955 評論・雑筆
「明治奇聞」&「卑猥風俗辞典」&「面白半分」&「滑稽漫画館」河出文庫、1995-1997、600前後
店:2社在庫・3社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「宮武外骨此中にあり」ゆまに書房、1995、225293
店:5社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「宮武外骨著作集」河出書房新社、1994、1冊20000
店:1社取寄扱、京図:なし、大図:あり

☆南川潤 1955 文学
「群馬文学全集第16巻(1編のみ所収)」群馬県立土屋文明記念文学館、2000、
店:不可、京図:あり、大図:なし
(1956年以後、本の復刊はなく、その作品の多くが入手困難。京図に3冊のみ。国会図書館データによると、彼の著作の入った本は、1956年以前には37冊刊行されている。)

☆百田宗治 1955 詩歌・児童文学
「日本の詩歌13」中央公論社、1979&2003、1470&5565
店:オンデマンド、京図:なし、大図:あり
「にれの町」金の星社、1985、1365
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:あり
(児童文学分野の個人選集・全集はなく、多くが埋もれている)

☆赤松克麿 1955 社会学
「日本労働運動発達史」日本図書センター、2002、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし
「近代日本思想大系35」筑摩書房、1974、1800
店:不可、京図:なし、大図:あり
「日本社会運動史」岩波新書、1952、150
店:不可、京図:あり、大図:なし

☆辻善之助 1955 仏教史
「新編明治維新神仏分離資料」名著出版、2001、8500
店:オンデマンド、京図:あり、大図:なし
「鹿苑日録」続群書類従完成会、1991-1992、10500
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「日本仏教史」岩波書店、1991-1992、6000前後
店:1社取寄扱・4社不可、京図:あり、大図:あり
「田沼時代」岩波文庫、1980、735
店:不可、京図:あり、大図:あり
「日本文化史」春秋社、1955、1000
店:不可、京図:あり、大図:あり

☆戸田貞三 1955 社会学
「家族構成」新泉社、2001、4725
店:2社在庫・3社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「戸田貞三著作集」大空社、1993、16020
店:3社取寄扱、京図:あり、大図:あり

☆羽田亨 1955 西洋史
「西洋文明史概論・西域文化史」平凡社東洋文庫、1992、2940
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「羽田博士史学論文集」同朋舎、1975、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
「満和辞典」国書刊行会、1972、5000
店:不可、京図:原本あり、大図:なし

☆保科孝一 1955 日本語学
「日本口語法」勉誠出版、2001、7350
店:3社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「新辞林」清文堂書店、1953、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし
(その他、死の直前まで日本語に関する本を精力的に出版しているが、その後の復刊はほとんどない)

☆服部達 1956 評論・翻訳
「幽霊の死(アリンガム作)」ハヤカワポケットミステリ、1993、1020
店:3社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「現代日本文学大系96」筑摩書房、1973、920
店:不可、京図:あり、大図:なし
「われらにとって美は存在するか」審美社、1968、890
店:不可、京図:あり、大図:なし

☆小金井喜美子 1956 随筆
「森鴎外の系族」&「鴎外の思い出」岩波文庫、1999&2001、798&693
店:2社在庫・1社取寄扱&1社取寄扱、京図:あり、大図:なし

☆日野草城 1956 詩歌
「日野草城句集」角川書店、2001、2730
店:1社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「昨日の花」&「新月」邑書林、1997&1991、945&1938
店:1社在庫・3社取寄扱、京図:なし&あり、大図:なし
「日野草城全句集」沖積舎、1996、14700
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:なし

☆服部之総 1956 日本史
「新選組読本(1編所収)」光文社、2003、940
店:可、京図:、大図:あり
「黒船前後」岩波文庫、2003、735
店:1社在庫、京図:あり、大図:あり
「明治維新のはなし・近代日本のなりたち」青木書店、1990、1890
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「服部之総全集」福村書店、1973-1976、2000前後
店:1社取寄扱、京図:あり、大図:なし

☆高村光太郎 1956 詩歌
「高村光太郎詩集」各社
店:可、京図:あり、大図:あり
「高村光太郎全集」筑摩書房、1994-1998、
店:不可、京図:あり、大図:あり
「愛の時(ヴェルハアラン作)」アムリタ書房、1986、
店:不可、京図:あり、大図:なし

☆関口泰 1956 教育学・法律・随筆
「公民教育論」日本図書センター、2000、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
「日本随筆紀行9(1編のみ)」作品社、1986、不明
店:不可、京図:、大図:あり
「関口泰文集」関口泰文集刊行会、1958、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし
(ほとんどの研究書・随筆集が戦前刊行で、復刊なし)

☆吉田絃二郎 1956 文学・児童文学・翻訳
「タゴールの詩と言葉(タゴール作)」ゆまに書房、2004、3360
店:オンデマンド、京図:原本あり、大図:なし
「吉田絃二郎全集」新潮社、1931-1934、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
(著作は戦後、各種アンソロジーに採録され、図書館で読める。)

☆松本たかし 1956 詩歌
「現代一〇〇名句集(句集として所収)」東京四季出版、2004、2501
店:取寄扱、京図:なし、大図:なし
「現代俳句大系(2,3,9巻所収)」角川書店、1981、不明
店:不可、京図:なし、大図:あり
「たかし全集」笛発行所、1965-1968、1000
店:不可、京図:なし、大図:なし

☆佐藤垢石 1956 釣り
「つり人ノベルズ(7,8,9,11)」つり人社、1992-1993、998
店:可、京図:原本あり、大図:1冊あり
「釣の本」アテネ書房、1986、2243
店:1社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「垢石釣游記」二見書房、1977、不明
店:不可、京図:なし、大図:あり

☆邦枝完二 1956 時代小説
「邦枝完二集」リブリオ出版、1998、3780
店:1社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「お伝地獄」講談社大衆文芸館、1996、877
店:不可、京図:あり、大図:なし
「大衆文学大系13」講談社、1972、2800
店:不可、京図:なし、大図:なし
(全集はなし。アンソロジー収録がいくつかある)

☆加藤武雄 1956 文学・児童文学
「少年小説大系(24,27巻所収)」三一書房、1993-1996、8000
店:不可、京図:あり、大図:あり
「里見八犬伝(馬琴作)」偕成社、1983、714
店:不可、京図:あり、大図:あり
(近年はアンソロジー収録がいくつかあるのみ。1946から没年まで77冊の本を出しており、東方社刊がもっとも多い。)

☆会津八一 1956 詩歌
「日本の詩歌11」中央公論新社、2003、5565
店:オンデマンド、京図:あり、大図:あり
「自註鹿鳴集」新潮社、2002、3045
店:オンデマンド、京図:あり、大図:なし
「会津八一全集」中央公論社、1982-1984、8185
店:1社在庫・4社取寄扱、京図:あり、大図:なし

☆石川三四郎 1956 社会運動
「石川三四郎選集」黒色戦線社、1977-1933、7350
店:2社取寄扱、京図:なし、大図:なし
「石川三四郎著作集」青土社、1977-1979、4000前後
店:不可、京図:あり、大図:あり

☆池田亀鑑 1956 国文学・随筆
「源氏物語入門」文元社、2004、3045
店:オンデマンド、京図:原本あり、大図:原本あり
「古典学入門」岩波文庫、1991、630
店:2社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「日本随筆紀行16」作品社、1986、不明
店:不可、京図:あり、大図:あり
「源氏物語大成」中央公論社、1984-1985、6933
店:1社在庫・2社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「池田亀鑑選集」至文社、1968、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
「伊勢物語」学燈文庫、1966、407
店:可、京図:なし、大図:なし
「紫式部日記」&「枕草子」岩波文庫、1962&1964、315&798
店:可、京図:あり、大図:あり
(随筆は近年復刊されていない)

☆早川孝太郎 1956 民俗学
「早川孝太郎全集」未来社、1971-2003
店:1社在庫・4社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「花祭」岩崎美術社、1966、2940
店:1社在庫・4社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「猪・鹿・狸」講談社学術文庫、1979、546
店:不可、京図:別本あり、大図:あり

☆尾高朝雄 1956 法学
「民主主義の法律原理」有斐閣、1997、6825
店:1社在庫・3社取寄扱、京図:原本あり、大図:なし
「法学概論」有斐閣、1984、2100
店:3社在庫・2社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「法」勁草書房、1997、1365
店:5社取寄扱、京図:なし、大図:なし
(著作集はない)

☆秦豊吉(丸木砂土) 1956 翻訳・随筆
「西部戦線異常なし(レマルク作)」新潮文庫、1983、660
店:可、京図:あり、大図:あり
「殿方は金髪がお好き(ルース作)」奢都館、1982、不明
店:不可、京図:あり、大図:あり
(多くの翻訳と、丸木砂土名義の好色文学・随筆・演劇のほぼすべては、本人の死後復刊されていない)

☆柏熊達生 1956 翻訳
「イタリア語常用6000語」大学書林、1990、1995
店:2社在庫・3社取寄扱、京図:あり、大図:なし
「デカメロン(ボッカチオ作)」ちくま文庫、1987-1988、903
店:不可、京図:なし、大図:あり
「ピノッキオ(コッローディ作)」筑摩書房、1963、不明
店:不可、京図:あり、大図:なし
「イタリヤ語入門」研究社、1948、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし
(近年、戦前のマイナーな翻訳の復刻版が三冊ほど出ている。戦前・戦後すぐには翻訳多数。)

☆森村豊 1956 英文学
「幻想を追う女(ハーディ作)」岩波文庫、1993、530
店:不可、京図:あり、大図:なし
「研究社英米文学評伝叢書76」研究社、1980、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし
「英語発達史」千城書店、1954、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし
「黒猫(ポー作)」岩波文庫、1950、不明
店:不可、京図:なし、大図:なし

☆須藤鐘一 1956 児童文学・翻訳
「編年体大正文学全集第7巻(大正7年)」ゆまに書房、2001、
店:1社取寄扱、京図:あり、大図:あり
「女難懺悔」本の友社、1998、
店:不可、京図:なし、大図:なし
「祭の日 : 他 須藤鐘一作品集」島根国語国文会、1993、1200
店:2社取寄扱、京図:なし、大図:なし
(1947年以降の出版は上記みっつのみ。戦前に著作多し。)


−−−−以上−−−−

★この文章を書いた人→大久保ゆう★こんな時間に→2004年10月20日 19:43 ★トラックバック


 コメント

大久保さん、パブリックコメントのとりまとめ、お世話様です。

「著作権失効のボーダーライン近くにある著作物が、現在どれだけの商品価値を持っていて市場に流通しているのか、どれだけが市場あるいは公共に流通せず、有効に活用されないままであるのか」を調査し、そこから立論していくというのは、良い「筋」ですね。

こっちは、針飛びするレコードのような繰り返しですが、私も一応、以下のものを送っておきました。
—————————————————————————————————————————————————————————————
著作権法改正要望事項について【5.関連】

富田倫生(青空文庫呼びかけ人)
[住所、電話番号]


「保護期間の延長には慎重であるべき。」(107)とする立場から、著作物の公正な利用を促す上で、制約となる可能性のある、「著作権、著作隣接権の保護期間について「50年」から「70年」への延長」(106)に反対します。

著作権法の目的は第一条に、「文化の発展に寄与する」ことと示されています。
表現に関わる権利を定めてその保護をはかることと、著作物の「公正な利用の促進に留意する」ことは、法の目的を果たす上でともに欠かせない、二つの手段です。

著作権法が保護の対象とする、創作的な表現のすべては、先人の残した文化的な蓄積に育まれた人によって、生み出されます。
その表現を、まず保護して作者を支え、彼の死後一定期間を経るなどした後に公有に帰することは、著作物の本質的なあり方に即しており、社会の文化的な基礎を押し上げていく上でも、寄与するところの大きな選択です。

著作物の複製と移動に関わる費用を低減させるインターネットが、新しい社会基盤として確立された今、公正な利用を促すという、二つ目の手段によって開ける可能性は、これまでになく広がっています。

青空文庫と名付けられたインターネット上の電子図書館では、1997年秋の開館以来、延べ600人に及ぶボランティアの働きによって、公有状態にある文芸、学術作品が電子化され、利用に対価を求めずに公開されています。(2004年10月20日現在の公開作品数は、4174。)
アクセスは国内からにとどまらず、在留邦人や日本の文化に関心を持つ海外の人々、日本文学の外国人研究者などに及んでいます。
自宅のパソコンから利用できる電子化された図書館は、障碍者に、より簡便な読書機会を提供します。視覚障碍者は、文字サイズを大きく設定できる閲覧ソフトや、音声読み上げソフトを用いて、作品に触れています。
電子化された公有作品のファイルを、青空文庫は自由に再利用して良いと宣言しており、これを用いた廉価版の書籍が作られるなど、利用の裾野はパソコンの枠を越えて広がっています。
また、一定の約束事に従って作りためられたファイルは、層となって巨大な日本語の用例集を形成しつつあり、漢字の使用頻度調査などにも活用されています。

一方、国立国会図書館は、所蔵資料のうち公有状態にあるものをデジタル画像化し、「近代デジタルライブラリー」と名付けて、インターネットで公開しています。
収録作品数は、2004年10月15日現在で、35,450件、54,900冊に及んでおり、これまでは直接目にすることの難しかった貴重な資料が、世界中から、常時閲覧できるようになっています。

青空文庫や近代デジタルライブラリーにみる、公有状態にある著作物をデジタル化して公開する試みは、今後、さまざまな領域に広がって、優れた表現に触れる機会を、国の枠を越えて提供していくでしょう。
社会の文化的な基礎は、こうした体制が整うに連れて、高まっていくと期待できます。
これらの仕組みはまた、今日の表現者の創作活動を支え、明日の表現者を育む揺りかごとなることも、胸にとどめるべきでしょう。

欧米では昨今、保護期間の延長を通じて、著作物に関わる権利の強化が図られています。
ただし、権利の強化はしばしば、著作権制度という天秤のもう片側にある、公正な利用の促進を制約します。
インターネットという社会基盤を得て、著作物の公有に関わる規定は、文化の発展を押し進める、可能性に満ちた「てこ」となりました。いまここで保護期間の延長を控えれば、このてこは、強力な道具として機能することになるでしょう。
「保護期間を延長しない」という選択は、現状維持の消極的な対応ではありません。この道を選ぶことで我が国は、著作権制度の将来像をめぐる意欲的な提言を、世界に向けてなしうると考えます。

Posted by: 富田倫生 at 2004年10月22日 00:17

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2004年11月16日 00:03

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2004年11月21日 17:58

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