おひさしゅう
azur使いこなし

2004年07月06日

 選挙カー

自転車で長距離を移動していると、この時期、選挙カーに出くわす。別に自転車に乗っていなくとも出くわすのだが、自転車の場合、下手すると同じ選挙カーと長い時間、ぴったりサイド・バイ・サイド、併走してしまったりする場合があるのだ。普通に走ってくれればもちろん選挙カーの方が断然早い。しかし、東京の道路事情はそれを許さない。あの無意味な名前の連呼と、白い手袋のしなやかなうねりの先にある作られたにこやかな笑いがやっと去ってくれたとほっとしていると、あっという間に渋滞にはまっているその選挙カーに追いついてしまう。その選挙カーのすぐ横で信号待ちをしてしまったりする。それが運悪く同じ方向に進んでいたりすると、結局、走行中ず〜っとそれを聞かされるはめになってしまう。

ああ、うるさい。

ご声援ありがとうございます、って、誰も声援なんてしていません。むしろあなたには投票したくないくらいだ、と思って候補者を見ると選挙区が違ったりする。そうだ! ほとんどの場合、選挙カーは違う選挙区の人々にアピールしているんだ。特に中央区や千代田区の選挙カーなんて、なんのために存在しているんだろう?

選挙カーって、いったい?

選挙カーの形態は、自分が子どもの頃と何にも変わっていない。まっるきり、ことごとく、何にも変わっていない。選挙区民に対して叫ぶセリフもほとんど変わっていない。変わっていないということは、それが充分有効な手立てであって、変える必要がないくらい効力を発揮していることになるんでしょう。

しかし、私個人のことを言わせていただければ、選挙カーを見て候補者を決定したことなど一度たりとも無い。選挙カーは我々に対して何も訴えかけてはいないし、その候補者の人となりをも伝えてはいない。だから、選挙カーだけでは候補者を選ぶことはまずできない。選挙カーに対して残る印象と言えば、ただ、うるさい、だけだ。

もしその選挙カーに声援を送る人がいるとすれば、それはもうその時点でその候補者に投票する気分が盛り上がっている人なんでしょう。そうでなければ説明がつかない。だって、いきなりあんな選挙カーがやってきて、はじめて見る候補者に対して、あのスピーカーのがなり立てる情報だけで、ガンバッテエ〜なんて手が振れる人がいるとすれば、それは日々誰に対してでも気軽に挨拶ができるようなよっぽど人好きのする人か、選挙カーマニア以外にありえない。そのどちらも、この日本に大勢いるとは思えない。

つまり選挙カーなんて、自分の後援会や支持者に対して、私は選挙してますよ〜、と内輪向けにアピールするために走っているだけで、あらたな支持者を獲得しようなんてサラサラ思っていないんでしょう。いや、そこまで言わなくとも、おそらく何の考えもなしに、昔ながらのやり方をただ単に惰性で踏襲しているにすぎないんじゃないかと思える。選挙カーが選挙民に対してどのくらい有効に働いているのかなんて分析しようとも思わない。選挙カーのプラスとマイナスは? マイナスが多い!

アメリカ大統領選挙などのテレビ討論会では、候補者の服装がみな同じになってしまうそうだ。視聴者の印象を良くするための服装の配色などが、心理学的な要素からもう既に決定してしまっているからだ。アメリカでは、こういった服装から髪型、スピーチの仕方などを指示する当選請負人みたいな選挙コーディネーターが存在する。日本にもいるようだが、まだまだ話題にはなっていないようだ。もし自分が選挙コーディネーターだとすると、真っ先にてこ入れをするのはおそらくこの選挙カーでしょう。もちろん選挙法などのしばりがあって、真新しいことなど何も出来はしないんでしょうけど、既存の方法から脱却する何かしら好いアイデアがあるんじゃないかなあ。まず、それをトライすることからはじめないと。

古色蒼然たる選挙カーから、みなさんで時代を変えましょう! なんて言っている人に時代が変えられるとはとうてい思えない。政治も医療も教育もプロ野球も、日本の何もかもが変わらなければならない時なのに。それなのに古い方式に囚われているなんて! と選挙カーを見てつくづく思う。

★この文章を書いた人→ag★こんな時間に→2004年07月06日 21:43 ★トラックバック


 コメント

僕も自転車で通勤をしていますが、この時期、少しの移動で汗だらだらです。取材でスーツが必要なときは、シワにならないようにジャケットをリュックにつっこんで、走っています。

あ、選挙とは関係なかったですね。一応、今日、投票にはちゃんと行きました。あ、これは徒歩で。

Posted by: 植松眞人 at 2004年07月12日 00:41

 自分の名前を朝から日が完全に沈んでも尚連呼し、具体的な中身も方向性もなく その迷惑な音量を撒き散らしていく。 そうやって選挙5日前から急に騒ぎ立てて得た知名度順に投票されていく選挙に一体何のいみがある?

 選挙を知らせるのは公の仕事で、立候補者に任せたり、その効果を勝手に見込むのは論外だ。

 意味のあることをしてくれ。仕事をしている者、たまの休息を自宅で過ごしている者、浪人生も試験前の者もいるんだ。主婦だってウンザリ顔で愚痴をこぼすほどだ。第一あれについて時間や音量、車の台数は定められているのか?だとしたら誰か監視している者はいるのか?罰則は?

 無意味に住民の時間を奪うな。公務員の無能ぶりは毎度の事ながら憤りを隠せない。

 名前を大音量で連呼し通り抜けていく車。暴走族とそんなに違うと思えない。

Posted by: MK at 2004年10月13日 08:36

はじめまして、選挙カーの迷惑さについてTBさせてもらいました。勝手に使って申し訳ございません。

よろしくお願い致します。

Posted by: ガル at 2005年06月04日 14:31

いえいえ、ありがとうございます。

しばらく選挙がなかったと思ったら、ついに、都議選かあ。選挙カーじゃなくて、blogくらい使えばいいのに。

Posted by: ag at 2005年06月05日 10:34

こんにちは。はじめまして。

まったく同感です。

選挙カーを出す方に政治をまかせられようか?

選挙カーほど意味のないものはない。

まったくもって旧態依然の遺物にすぎない。

暴走族よりたちが悪い。

どんなに立派な政策を述べたところで

実現する気はないのだろう。

それがわかるのが選挙カーである。

Posted by: かざま at 2005年08月30日 14:31

初めまして。

「選挙カー」で検索してみたところ、ここにたどり着き、ag様のご意見に賛同して眠い目をこすりつつ書き込ませて戴きました。

選挙権なき幼少の頃より、選挙カーの騒音に悩まされ、苦しめられ、そんなトラウマを持ったまま成長すれば、その先はもはや言うまでもなく「選挙カーなんぞ使う候補者になんか投票したくない!」と思います。

大体何ですか?「ご迷惑をおかけします」と言いながらも懲りもせず、飽きもせずにあの大音量で中身の薄っぺらい演説を流す事自体馬鹿げています。そこらへんの子供にさえ「うるせーよ!」とブーイングを食らっているという事実を解っていないのですかねぇ…いっそのこと暴走族に襲撃されちまえ! とさえも思いますよ。

しかも、我が家のすぐそばが選挙の候補者の仮設事務所でしたので、開票して当選確定後のバンザイも煩いったらありゃしない…

この「騒音問題」こそが、政治不信に拍車をかけている事に他なりません。それを真摯(しんし)に受け止める政治家なんていないのでしょうね…

Posted by: ハリー at 2005年09月01日 05:58

またまた、選挙の季節になったようです。

なんとなく、選挙カーも減りつつあるようにも思えるけど、そう思ってい矢先、昨日、池袋で遭遇してしまった。東京10区は激戦だから。

フツーの常識を、そのまま常識として捉えていたんじゃ、おそらく政治家なんてやってられないんでしょうね。

なんて、変に理解を示しつつあったりして。

Posted by: ag at 2005年09月01日 11:32

はじめまして。

「選挙と騒音」というブログを作っています。

http://blog.livedoor.jp/... >古色蒼然たる選挙カーから、みなさんで時代を変えましょう! なんて言っている人

本当にそうですよね。

先日、「若さあふれる30才、よろしくお願いします」とウグイス嬢に連呼させている候補者がいましたが、そんな手法には、全く「若さ」を感じませんー

Posted by: 長谷川 at 2005年09月01日 14:05

   同感!これだけ嫌われている選挙カーの騒音。

原因はどこにあるか?

1.候補者とその選挙参謀が前回通りと計画し、実行する。
2.公金補助で選挙カーやマイクがその対象になっており、税  金で補助してくるから、使わなくてはとの思いで、効果を  考えずやっている。
3.選挙カーの連呼で熱心さを感じてもらえると思っている。
4.選挙ブローカ(選挙仕切り屋)が従来の考え方しかできな  い。
5.候補者自身の不安を選挙期間中、街頭に出て連呼すること  で紛らわしている。

改善策
1.公職選挙法の改正
2.公選法に基づく、各自治体の条例改正
3.選挙管理委員会の体質改善

選挙期間中の候補者の連呼は迷惑防止条例に盛込みたいほど不愉快なことどうしてなくならないか、その最大原因は公費補助対象に選挙ポスター、選挙カー、拡声器、ドライバー手当て、
ガソリン代等が議員のお手盛りで決定されていることにある。

   公費補助金額と実質経費との差は約50%
95%の候補者は水増し請求を選挙管理委員会に申請している。是非とも情報公開請求で彼らの請求実態を把握して下さい

   何故こんなことがおこるのか?
それは公費補助金額を彼らのお手盛り条例で最高限度額を決定して、殆どの候補者がその実態とはかけ離れた、最高限度額を業者に請求書、領収書を作成させ、その差額をキックバックさせるか、目的外使用経費に充当している。

   自治体に情報公開請求を申請するとその実態は明確
選挙民がその実態をもっと全国的に展開していきましょう!!

Posted by: 大仏 太郎 at 2006年11月03日 09:44

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