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片岡義男さんの詩のコーナー「メントール・ユーカリプト」を作りました。片岡さんと水牛から2004年のお年玉です。
片岡さんの詩にはメントール・ユーカリプトを嗅いだときの、あのス〜ッとする、香りでもあり風でもあるような感じがあります。片岡さんと日本語の距離なのか。使われていることばは抽象の度合いが高く、これ以上ないというほどに単純に見えますが、イメージは単純ではありません。
片岡さんの小説やエッセイをずっとリアルタイムで読んできました。すべてを読んだわけではないけれど、これはと思うものを読むと、かならずそのときのわたし自身と世界のありようにピッタリきてしまう。そうであるからこそ、読みつづけてきたのだと思います。
片岡さんの著作のタイトルは「ぼくのホームページ」を。緻密に集められたタイトルを見ていると、ここからすべてのテキストが読めるようになる日を夢みてしまいます。
CD「水牛楽団」の中に「フジムラ・ストア」というハワイの歌が収録されています。ハワイアンとしかいいようのないメロディーに80年代の開発反対のメッセージがこめられた、とてもラブリーな歌なので、どんなときも上機嫌でうたったものでした。片岡さんが水牛に貸してくださったLPから、ほぼそのままコピーして、といっても、楽器はハワイアンのものは何ひとつ使わずにレパートリーにしたものです。
それではまた!(八巻美恵 suigyu@collecta.co.jp)
★この文章を書いた人→八巻美恵★こんな時間に→2004年01月05日 00:51 ★トラックバック片岡義男さんというと、「僕の肩書は(お利口)としたい」というエッセイを思い出してしまいます。
中学生のころ、友人の家に出かけた帰り小田急線に乗っていると、目の前に吊革につかまりながら熱心に読書をする美しい女性を見つけ、そのたたずまいが放つオーラに打たれ、片岡少年が思わず席を譲ろうとしたところ、女性はていねいに申し出をことわり、かわりに近くにいた年輩の女性にその席を譲り、微笑みながら片岡少年に「坊やお利口さんね」と言ってから、また読書に戻ったというそれだけの話なのですが、後日、片岡少年は、その時の女性が有名な映画女優であることを、映画館に貼られたポスターで知ります。
ところが、片岡さんはそのエッセイの中で、女優の名前を書いていないんですね。
小田急線ということは、(撮影所が沿線にある)東宝映画に出演している女優さんで、読書好き。しかも当時の大人は誰もが知っている女優といえば、もう私にはひとりしか名前が浮かんできません。
その女優の名前がわかったとき、私は本を読みながら、うらやましさのあまり片岡少年にむらむらと嫉妬心をおぼえたのでした。
「そんな貴重な体験をするなんて!」
半世紀もむかしの、しかも中学生の少年に嫉妬するなんて、大人げないことなのですが、しかし、私と同じような気持ちになる映画ファンは今でも多いと思います。
私も、あの人に「お利口」と言われたかったー。(^^;
Posted by: (尚) at 2004年01月14日 23:26