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青空文庫の基本は、著作権の切れた作品、または著者が公開を許した作品をアーカイブとして数多く揃えて行くことにある。この点については、テキストの入力方法に異論があろうと、青空文庫はしょぼいなあ、と言われても、どんな辛辣な攻撃を受けても揺るぎない。ひとつひとつ着実に作品を積み上げていくことこそ青空文庫だ。
では今後、青空文庫はどのように発展させるべきなのか。いや、このままでいいんだよ、このままでじゅうぶん……なのかもしれない。でも、ちょっと目を離している間に、ホームページの閲覧方法が変わってしまっているかもしれない。そうなってくると由々しき事態だ。青空文庫も変わらざるを得なくなってくる。
現状での青空文庫閲覧方法は、ほとんどの人がWebブラウザーからやってくるはずだ。一度つけたブックマークから。googleで検索してから。他サイトのリンク集から。しかし、果たして、このようなホームページの閲覧方法、ずっとこのままなんだろうか。こんなに情報が氾濫しているのに、このままでいいんだろうか。
最近、各サイトがblogと連動して、RSSにてサイト情報を公開する動きが出て来た(RSSについてはhttp://www.hotwired.co.jp/webmonkey/2003/26/index3a.htmlを参照)。これは何を意味するかというと、まずはgoogleなどの検索エンジンが、手早く最新情報を拾えるようになる。そして、他サイトのRSSを自分のサイトに取り込むことができるようになる。さらに、RSSリーダーソフトを使って、Webブラウザを使わずに情報収集をすることがてきるようになる。
RSSリーダーソフトを使って情報を集めるのは、新しいホームページ閲覧方法? 青空文庫の更新情報もRSSリーダーソフトを使って閲覧するようになる?
とりあえず、RSSリーダーソフトを使ってみよう。そうすれば、どんなもんだか様子が掴めるはずだ。私はMacなので、NetNewsWireというものを使ってみる。

立ち上げると、こんな感じのウィンドウが出てくる。左側のフィールドが、RSSを出しているお気に入りのサイト一覧。一覧の中のサイト名をクリックすると、右上にそのサイトのタイトル一覧(ヘッドライン)が出る。さらにそのタイトルをクリックすると、右下にその概要が出てくる。この右下の概要の部分は、RSSの作り方によって情報の出方が違う。概要だけの場合もあるし、全文出ている場合もあるし、コメント、グラフィック付きの場合もある。
これ、何が便利なのかというと、このようにRSSを出している自分のお気に入りサイトを登録しておけば、このアプリケーションを立ち上げたときに、一気に最新情報を拾ってきてくれる。そのヘッドラインだけをざっと閲覧して、興味のありそうなタイトルのものだけそのサイトに行けばいい。昔のパソコン通信(ニフティとかPC-VANとか)で、お気に入りのフォーラムを巡回してくれるソフトがあったが、雰囲気はそんな感じ。
青空文庫も更新情報をRSSで出せば、このようなRSSリーダーソフトが拾ってくれる。でも、それだけじゃ何だかつまらない。一歩踏み込んで、すべての図書カードがRSSのような決まった仕様のXMLで発信されていれば、もしかすると、もっと楽しいことができるんじゃないかなあ、と思う。
図書カードに記載されている情報量はそんなに多いものじゃない。それに、更新される部分があるとすると、新規登録作品の新たな図書カードと、誤植修正などでファイル(現在ではテキスト・ファイルとXHTMLファイル)を更新した登録済み作品の図書カードだけ。特に、この登録済み作品のファイルを更新させた場合は、現状では、なかなか情報を掴みづらい。もし図書カードをXMLで出せば、このような細かな更新情報も逐一手元にやってくるようになる。その作品が、すでにダウンロードしてある作品であれば、最新のファイルにすぐさま差し替えることができる。
つまり、わざわざ青空文庫へ行って、今日の登録作品は何かなあ、自分が過去にダウンロードした作品が更新されているかなあ、とあちこちクリックする必要がなくなる。朝一番で、RSSリーダーソフトを立ち上げるだけでOKになる。ファイルのダウンロードも、その場所の情報がXMLで出ていれば、リーダーソフトでクリックするだけで、テキストファイルのダウンロード、XHTMLのWebブラウザでの表示もできてしまう。まったくWebの青空文庫に行く必要がなくなる。
さらにもっと考えてしまうと、このRSSリーダーソフトを青空文庫専用に作ってしまうのだ。インデックスを自分で作りあげることができたり、他のRSSを出している文学サイトと連動させることができたり。国会図書館がRSSを出せば、同じ作品で、電子テキストは青空文庫、版づらの画像は国会図書館、というように比較ができたり。
もちろん、現状のWeb上にある青空文庫は、ずっとこのまま更新を続けていくことになるのでしょう。そちらでの使い勝手に何の問題もなければ、今まで通りWebを閲覧していけばいい。でも、ホームページ全体がRSSを発信するようになれば、Webというものの区画整理が推し進められるような気がする。何がどこにあって、どんな情報を発信しているのか、というようなことが簡単に把握できるようになる。となると、IEやNetscapeでの今まで通りのWeb閲覧にも変化が訪れることになるのかもしれない。どうなるかまだまだ分からない部分が多いのだが、Webがこんなごちゃごちゃのままで良い訳がない、とは誰もが思っていることだ。
★この文章を書いた人→ag★こんな時間に→2003年07月25日 21:30 ★トラックバック「青空文庫未来予想図」読ませて頂きました。
私のいる農林水産研究情報センターでは、RSSでの新着受入図書と雑誌の情報の配信を http://library.affrc.go.jp/... で開始しました。まだ書誌情報のみを配信していますが、いずれは電子化し全文を参照できる情報も配信できればと思っています。
いずれにせよ、目録情報をOPACでの検索にとどまらず外へ発信する手法として、これからも注目してゆきたいと考えています。
Posted by: はやし at 2004年04月01日 11:42はやしさん、
RSSをどうのこうのする、というわけではないんですが、その道標として、もうすぐ「青空文庫ビュワー」というものをお披露目できると思います。もうすぐです。
Posted by: ag at 2004年04月06日 20:39